いつもありがとうございます
読んでいただけるご縁に感謝します
PEACE37しもじです
先日、私の親友のお父様が亡くなった
親友とはもう40年弱のお付き合いだが
数回だけお会いした事があった
どんな方だったのかは
親友からよく聞いていた
前も書いた通りなのだが
親友はお母様の顔は知らない
お母様の話はお父様はもちろん
親戚もあまり教えてくれないらしい
知っている情報は
授かり婚で
20歳で親友を産んだが
程なく離婚し出ていったと言う事
お父様は親友に
「写真なんて1枚もねぇー!
お前は捨てられたんだ!」
と言っていたらしい
ある日お父様の看病の為に
押し入れの中で
探し物をしていた親友は
布団の間に
大切にしまってある写真を見つけた
結婚式の時に撮った両親の
2人だけの写真
それは50年以上も前に撮られた
とは思えないほどにシミもなく
折れても擦れてもいなかった
そこで親友は
初めて
自分を産んだ人を見た…
「なんか想像とちがうんだけど笑」
「教科書とかに載ってそうな
顔なんだけど〜笑」
(どんなだよ!笑)
と親友が
LINEで写真を送ってくれたのは
発見してから一週間以上経った時だったと
後から知った
発見した時は動揺しすぎて
またしまってしまい
しばらく放置していたらしい
笑い話として話せるまで
時間がかかったのは当然だろう
なんとも彼女らしい
頭の心の整理の仕方だなと思った
「まじかー!ほんとだ想像と違うわ笑笑」
と返信した私
でもさ、この時お腹にいるって事は
「親子(家族)写真じゃん」と言うと
親友は驚き
「あ‥そうだよね」と言った
きっと今まで想像すら出来なかった人を
目の前にした親友は
そんな事も気付かない程
現実味がないのかもしれない
「こんなに綺麗に保存してるって
相当大切にしてたんだよ
きっと
いつか見せる為に
いつか話さなきゃ!話したい!
と思ってるんだよ」
と言ったが
「写真見つけた事は言わないと思う」
と親友は答えた
彼女とお父様しかわからない関係性がある
彼女の選択に
私は…きっとお父様も
何も文句はないのだ
それから間をおかずにお父様は亡くなった
闘病は数ヶ月だったらしい
49日を待たずに
彼女の家にあるお父様のお骨に
ご挨拶に行った
心の中で
「おじさんお疲れ様でした!
痛かっただろうけど看病大変だからって
数ヶ月で天国行くとはおじさんぽいですね
お母さんの話、してあげたかったでしょ?
出来なかったのもおじさんらしいですね
〇〇(親友)のおうちで孫もいていいね
しばらく楽しんでね」
と数回しか会った事ないしらん奴に
タメ口で話しかけられて
愛想笑いしてるような写真を
見ながら更にお礼を言った
○○をいい子に育ててくれて
頑張ってくれて
ありがとうございました
私の大好きな親友はお父様に
聞けなかったのか
聞かなかったのか
聞きたくなかったのか
どの自分と
これから折り合いをつけていくのかな
それもお父様が最後に残した
彼女への
人生の大事な課題だろう
親子である証だね