ACフォーラム 2010 に参加してきました Vol.3 | ラテン系企画マンの知恵袋

ラテン系企画マンの知恵袋

ブラジル仕込みの企画マンから書評、講演、実体験等、
最新のビジネスシーンから情報更新していきます!
(なお、本ブログは個人の責任で書いており、所属企業とは無関係です)

次は、これだけの多士済々の講演者の後に

「まとめる」という大役を担った


スケダチの高広伯彦さん


ひとしきり、Webテクノロジーの進化の歴史を

披歴した後に、提示されたコトバが


Intimate strangers


「会ったことはないけれど、とても親しく感じる人」


ブログやMixi、更には、twitterを通じて意気投合して、

コミュニケーションを重ねると、既に親しい友人の様に感じ始め、

リアルで会った際に、初めて会った気がしない


という感覚、みなさんも経験あるのではと思います


これは、リアルの人間関係がテクノロジーの進化により

単純にWebに移行したという話ではなく、

Web上の様々なコンテンツがソーシャルな側面を持つことで、

サイトとサイトがソーシャルに繋がった


その結果、人に紐づくソーシャルな側面を

様々なコンテンツを通じて理解・吸収・蓄積することで、

単に「マイミク」となって差しさわりのない

会話を交わすだけの関係では絶対に生まれない、

なんとも言えない親しげな感情(intimate)が生まれる


そういう時代であるということ


そして、そういう時代に有効なコミュニケーションを

行おうと思ったら、従来の様な、どのメディアに

どれだけ予算配分を行おううかという"budget allcation"

の発想ではなく、どのコンテンツをどの様に配置するか

という"content allocation"の発想が必要となる


メッセージを伝えたい人が集まるところに

コンテンツを置くという発想


自動販売機は、人が集まらないところには、

設置されないのと同じ


もうひとつ、重要な視点は「メディア」の考え方


新たな情報テクノロジーの出現
=新たなメディアの出現
ではない


情報テクノロジーに「使い方」(Usage)が加わって

初めてメディアとなる


例えば、ポケベルは、当初はビジネスマンの

折りtel用の道具に過ぎなかったものが、

女子高生が使いこなす様になって、

一方向のメディアから

双方向のコミュニケーションメディアへと進化した


以上を踏まえ、今後、次から次へと

新しい情報テクノロジーやコミュニケーションツールが

生まれてくる中で、


変わるものは、

Usage of media(メディアの使い方)


変わらないものは、

Value of social interaction

(ソーシャルコミュニケーションの価値

 ≒コミュニケーションをしたいという欲求)


という展望を提示して、10時間に及ぶセミナーを

きれいに締めくくってくれました


高広さんにしかできない芸当です!!


※ロングランのセミナーで集中力が限界に来ており、

 私の理解が不十分で解釈が間違っている個所もある

 と思いますので、遠慮なくご指摘いただけると幸いです


<関連エントリー>

■【講演録】どうなる!企業における次世代マーケティングの未来

http://ameblo.jp/motohiro0215/entry-10464996541.html


※こちらの、高広さんの講演録と併せて読むと、

 より、理解が深まるのでお薦めです