中国不動産バブルが崩壊しない理由 | 備忘録以上、評論未満。

 

 

柯隆さんという

 

中国の情勢に詳しいアナリストが

 

色んなメディアに登場し

 

あれこれ喋っているのを

 

見たことがある方も多いと思うが

 

 

「中国の不動産バブルが思った以上に

 弾けない(崩壊しない)理由」

 

 

これに関する記事を読み

 

驚愕するやら納得するやら。

 

 

 

詳細は以下。

 

 

 

 

 

中国のGDP(国内総生産)の

 

3割を占める不動産マーケット。

 

そりゃもう巨大マーケットだ。

 

日本企業もここに入り込んでいる。

 

だから弾けたら弾けたで

 

おおごとになるし

 

日本も世界も無傷では済まんし

 

とんでもない騒ぎになる。

 

 

だからこそ

 

不動産市場の崩壊に気づいた

 

大勢の市民は

 

早めに家を売却したいはず。

 

崩壊しているマーケットで

 

長々とローンを払い続けるより

 

まずは現金の保有率を上げたい

 

と考えるのは自然な心理だ。

 

この先の経済がどうなるのか

 

まったく見えなくなっているわけだし。

 

 

もっと生々しい話をすると

 

新型コロナウィルス騒動以降の中国は

 

まさに経済が急降下中で

 

企業の倒産やリストラが

 

もの凄い数で起きている。

 

日本のメディアは中国政府に気を遣い

 

わりとその手の報道を控えるが

 

大連や上海に住んでいる中国の知人らは

 

「日本人が想像するよりヤバいよ」

 

とメールを送ってきた。

 

つまり収入を絶たれた

 

あるいは大きく減収された人々は

 

家のローンを払えなくなるから

 

売れるうちに売りたいという感情が

 

日々強くなる。

 

ちなみに中国では

 

マンションが完成していないうちから

 

ローンの支払が始まる。

 

これが中国社会のルールだ。

 

だったらいますぐにでも売り払いたい

 

と焦るのが大勢の心理だろう。

 

 

 

でも、それができない。

 

家を売ることが叶わないのだ。

 

なぜか?

 

わたしもずっと

 

その点が疑問だった。

 

 

 

その疑問について

 

先ほどの柯隆さんが答えてくれた。

 

 

・政府が家の売却の最低価格を設定

・その最低価格はかなり高い水準

・すると買い手がつかない

・安値を設定してもシステムではねられる

・その結果「塩漬け」が大量発生

 

 

つまり

 

 

売らせないことで

市場崩壊してない形を

ギリギリ保ってる

 

 

 

なんだそれ。。

 

こわすぎるだろ!!

 

さらに始末が悪いのは

 

その現状を知らない

 

あるいは知ってるんだけど

 

わざと知らんふりしている

 

経済アナリストたちが

 

「中国不動産市場は崩壊してない」

 

と発言している件。

 

大暴落してないじゃないか、と。

 

 

 

柯隆さんはこの対談で

 

日本があのバブル崩壊後

 

大きな社会不安が起きなかった理由を

 

語っているが

(※預金保険機構の機能など)

 

日本政府が金融機関などを始末し

 

だれの目にも明らかに

 

「バブルが弾けました」

 

とアピールしたことは大きかった。

 

反対に中国政府は

 

いよいよ不動産が崩壊するってのに

 

国民を守ろうとせず

 

ただ「物件を売らせない」ことで

 

国民感情を抑え込むと同時に

 

世界に向かって「崩壊してませんよ」と

 

アピールする。

 

これじゃ政府は信用されないわ。

 

だから日本の不動産を

 

中国人が買いあさるんだよね。