欲しいといらないの心理学 | 備忘録以上、評論未満。

 

 

 

 

タダ(無料)でもらったのに

 

嬉しくもなんともない。

 

そんな経験ありません?

 

欲しいものなら

 

文句なく嬉しいだろうけど

 

とくに欲しいものでなければ

 

「あげるよ」

 

と言われても

 

ああ、はい。どうも。。

 

というレベルの感情しか湧かない。

 

結構ですと断ることもある。

 

逆に

 

なんでそんなものを

 

自分にあげようとするのか

 

こいつはなんなんだと

 

怒りが湧くこともあるだろう。

 

そこに

 

「タダでもらったから得した」

 

という心理は微塵もない。

 

さらに。

 

「あげるよ」と言われたものは

 

その人に不要なものだったりする。

 

そういう心理が透けると

 

余計に腹が立つ。

 

さらにさらに。

 

自分が欲しいものが

 

2割引とか3割引になっていると

 

「おお、素晴らしい」

 

と感謝しつつ買ってしまう。

 

人間はタダより割引に弱い。

 

 

 

欲しいものかどうかは別にして

 

コロナ禍で政府がお金を配ったとき

 

あるグループLINEの参加者に

 

「10万って安いよな」

 

と不満を述べまくる人が複数いた。

 

え10万だぞ?

 

普通にもらっとけよと書いたら

 

10万ぽっちでなにができるとか

 

すぐなくなるとか

 

そもそも国庫から出すんだから

 

ありがたみなんてないとか

 

屁理屈を大量に書かれたので

 

その二週間後

 

静かにグループLINEを退会した。

(※まあ明示されちゃうんだけど)

 

お金の価値は人それぞれだから

 

いくらもらったら満足という

 

基準は存在しない。

 

年収だってそうだ。

 

300万で満足する知人もいるし

 

3億で不満ばかり言う知人もいる。

 

「幸せの形」が個人で違うから

 

そこはもう触れられないわけだが

 

上を見ようと下を見ようと

 

いつまでもストレスを抱えると

 

そのうち病気になることだけは

 

万人に共通すると思う。

 

 

 

低いギャラをもらうくらいなら

 

いっそボランティアのほうがいい

 

という心理もある。

 

友人や知人の引っ越しを

 

若い頃に何度か手伝ったことがあって

 

それはわたし自身が

 

引っ越しバイトの経験者

 

という事情もあるんだけど

 

ちゃんとギャラを出すと言われても

 

これが意外と低く

 

引っ越しにお金がかかってるし

 

しかたないなと思ってしまうわけ。

 

だったらお金はいらないから

 

飯でもおごってくれと

 

たいていそういう結末だった。

 

事務所の引っ越しなんかは

 

相当な重労働だったし

 

とくに親しくもない人からの依頼も

 

意外とあったけど

(※知人の知人とかいう謎ルート)

 

お金をもらわない分

 

言いたいことも言えるってのが

 

すごく良かった。

 

「パッパと動けよ!」と指示できるし

 

休憩の取り方もわたしが合図した。

 

そのときに学習したこと。

 

それは

 

お金を少しでももらうと

 

自由にものが言えなくなる状況が

 

一番窮屈なのだということ。

 

それならいっそお金などもらわず

 

自由にものが言えるほうが

 

心を狭めないので幸せだということ。

 

お金は別の場所で稼げばいい。