ニギハヤヒニニギよりも先に渡来していた正統血統で、ニギハヤヒは徐福でもあり、海部(あまべ)一族(エフライム族)の大王でもある。

シュメール正統血統で、縄文の大王ナガスネヒコの妹を娶ったニギハヤヒ海部(あまべ)一族(エフライム族)の大王を暗示し、ナガスネヒコを裏切って神武天皇側に寝返ったニギハヤヒ徐福系である。

海部(あまべ)一族(エフライム族)の極秘伝はこうある。

 “ヤマトに於いて、天神の降臨が相次いで二度あった。

最初の降臨は

天火明命(アメノホアカリ)、天香語山命(あめのかぐやまのみこと)、天村雲命(あまのむらくものみこと)

であり、少々経ってから

ニギハヤヒ

が降臨した。”

 これは古代に於いて、両氏族が相当深い関係にあったことを暗示している。

ここでは明らかに天神には二氏族あって、両者が“相当深い関係”、つまり、婚姻関係で結ばれていた事がわかる。

 またタジマモリも不老不死の妙薬を求めたが、タジマモリも徐福暗示する。

最初に渡来した時点の徐福が田道間守(タジマモリ)、

再渡来した時点の徐福がアメノヒホコである。

タジマモリは第11代垂仁天皇の命で常世の国に不老不死の妙薬、非時香果(ときじくのかぐのこのみ)を求め、10年掛けて葉付きの枝と果実付きの枝を日本に持ち帰って来たが、垂仁天皇は既に崩御していた。




 常世の国をヤマトと見なし、垂仁天皇を始皇帝と見なせば、タジマモリは徐福に相当する。

その非時香果とは橘(タチバナ)のことで、日本に自生している植物である。

これは秦とヤマトを「合わせ鏡」で逆に見れば良い。

よってアメノヒホコ→タジマモリとされる渡来順も逆に見れば良い。
 

 また、タジマモリは垂仁天皇が崩御されていたことに、悲しみのあまり泣き叫びながら亡くなったというが、これはギルガメッシュが不老不死の妙薬を手に入れたものの、蛇に奪われたので泣いた、という次の話と似ている。

 “ギルガメッシュとお供のエンキドゥが“神々の地”に辿り着く前、ギルガメッシュが水浴びしていると、その姿に欲情したイナンナがギルガメッシュを誘惑した。

しかし、イナンナの浮名を知っていた彼は、早晩、彼女は自分を“足にまとわり付く靴”のように脱ぎ捨てるだろう、と言って、彼女が浮名を流した男たちの名を列挙し、彼女を拒絶した。

この屈辱的拒絶に激高したイナンナは“天の牡牛(おうし)”でギルガメッシュを打ち倒すよう、アヌに頼んだ。

しかし、彼らはこの“天の牡牛”を打ち砕いたので、イナンナは彼女の住まいで嘆き悲しんだ。”

 つまり、ギルガメッシュの話にもイナンナが密接に関わっていた。

そもそも不老不死の概念自体がイナンナが根源である。
 更に、葉付きの枝は「生命の樹」、果実付きの枝は「生命の樹」に生る実なので、知恵を悟ることの象徴である。

カバラに於ける不老不死とは、「生命の樹」の知恵を悟ることに他ならない。

そして、「生命の樹」のセフィラは10個、隠されたダアトを含めると11個で、

それがタジマモリの話の“10年”“第11代”で象徴されている。

つまり、タジマモリの話は、「生命の樹」の知恵を悟ることを象徴したカバラでもある。
 

 また、尾張氏の末裔は田島姓や馬場姓を名乗り、かつては但馬(たじま)丹波王国だった。

つまり、タジマという言葉で海部(あまべ)一族を暗示している。




 またこの徐福一団の経路も、アメノムラクモノミコト=神武天皇の東征経路と似ている。

それは、徐福がアメノムラクモノミコト(大王ムラク)の時代に渡来し、その娘を娶ったからである。

徐福こそが神武天皇である、という説も、同じ理由だった。
 

 しかし、和平を結んだとは言え、快く思わない者たちが反逆していた。

よってこの狭い国を統一する必要が生じた。

この小さな島国で争っていては共倒れになるからである。

そこで最も重要なことは、祭祀である。

古代は何処の国でも政祭一致だった。

そして徐福系の不満を減らす為に、彼らが持って来た銅鐸が祭祀に使われるようになった。

銅鐸については様々な議論があったが、太陽神の分身だった。

こうして縄文時代からの日本の信仰とエフライム族の信仰が習合した神道と、徐福系秦氏の信仰が更にここで習合した。