・フリーエネルギー(無限動力)の予言(霊界が発明発見を援助する)

 

梅田 聖師は霊気を使う時代が来るといわれたそうですね。

霊気とは、重力の利用の事と思いますが。

 

木庭 引力を自由に左右する機械が発明されるのも時間の問題でしょうね。

これらを全部利用して、天地に充満した無限の動力を利用するのです。

その段階に入れば、石炭とか石油とか、電気などを元とした火力文明の時代、いわば公害時代から脱皮することができると教えられています。

 

三ツ野 聖師は、人間の気持ちが神心に改まれば、霊界から発明発見の援助をするといわれていますが……。

 

木庭 ほんとうだと思います。

人間が真智、真愛に徹底した時には、すばらしい発明があるでしょう。

絶対落ちない飛行機が将来できると、聖師は予言していますね。

それには精神文明と物質文明が合致しなくてはいけない。

学者が神に目覚めて、正しい人間性に近づくことが先決条件です。

 

  (「立替え立て直し」『出口王仁三郎提唱の愛善世界』出口王仁三郎生誕百年記念会)

 

 

・二コラ・テスラのエピソード

 

 

 “忘れもしない、或る日の午後のことだった。

わたしは詩を暗誦しながら友人と市立公園を散歩していた。

あのころは大部の書物を隅から隅まで暗記していた。

そのひとつがゲーテの「ファウスト」だった。

沈む夕日が輝かしい一節を思い出させた。

 

  太陽は刻々に傾いていく。もう一日が終わるのだ。

  月は西の国にいって、また新しい生活をうながすだろう。

  地上をはなれて、どこまでも、

  夕日を追っかけて飛んでゆく、そのつばさがおれはほしい。

                            (大山定一訳)

 

 この神秘的な一節を諳んじるにつれて、アイデアが稲妻の閃きのように訪れ、たちまち真理が明かされた。

 わたしは地面に落ちていた棒で地面にひとつの設計図を描いたが、それは六年後にアメリカ電気工学者協会の講演で示したものと寸分違わなかった。

イメージは驚くほど鮮明で、金属や石のように堅固だったので、友人に向かってこう告げた。

 「これがぼくのモーターだよ。ほら、逆転するんだ!」

 言葉にならない感動だった。

自分の塑像に生命を吹き込まれたピグマリオンでさえ、あれほど深く心を動かされることはなかっただろう。

あらゆる困難に抗し、全存在を賭けて自然からもぎとったこの秘密のためなら、偶然に発見した何千という自然の秘密を引き換えに差し出したことだろう。”

       (「二コラ・テスラ自伝 わが発明と生涯」テスラ研究所)