B:祇園
祇園は京都の代名詞。
祇園といえば祇園祭。
毎年7月17日がクライマックスである。
この日は、ノアの箱舟がアララト山に漂着した日であり、それを記念したものである。
(一般的な謂われは表向きである。)
祇園の名称の由来は、日猶同祖論者の間では “シオン(Zion)の丘” と言われている。
シオンの丘は、アブラハムが息子イサクを犠牲にしようとしていた場所であり、
“モリヤの山”とも言われている。
確かに、祇園の氏神がある八坂神社の後ろは東山であるものの、平安京の風水的には水を司る青龍であり、祇園の場所も平地であるから、丘や山には相応しくない。
それよりも、エデンの園にあった川の名称の方が相応しい。
エデンの園は4本の川、即ち
ピソン川(多量の)、
ギホン川(外へ流れ出る)、
ヒデケル川(チグリス)、
プラス川(ユーフラテス)
の水路から水を引いた場所にあった。
チグリスとユーフラテスは知られているが、ピソンとギホンに相当する川は、現在は見られない。
しかし、ランドサットによる高解像度画像で、クウェートとバスラ付近にある砂利の堆積跡がクウェート川で、ピソン川に相当すること、 また古代の国クシュシュの主要な川で、現在は干上がってしまったカルン川がギホン川に相当する事が判明した。
ラテン系言語のように、ギホンの発音から“h”を抜けばギオンとなる。
そして、ギホン川はクシュシュの土地全部を取り巻いており、ノアの洪水で世界が水に覆われていたイメージに重ねる事ができる。
また、ギオンがギホン川の象徴であるならば、鴨川から祇園の東端に至るまで川という事になり、東端にある八坂神社が青龍を祀る氏神なのも納得できる。
そうすると、到達する八坂神社(の後ろの東山)はアララト山に相当し、そこから現在の人類の繁殖が始まった。
八坂は弥栄(いやさか)であり、 繁栄を意味する。
そして、大洪水後に人類の繁栄を約束したのは主=ヤハウェであるから、
八坂=弥栄=ヤハウェが人類を繁栄させる約束をした、となる。
(また、箱舟で救われたノアの家族は8人で8=ヤ=ヤハウェとなる。)
つまり、祇園の語源はエデンの園のギホン川である。
祇園祭で繰り出す32隻の山鉾は、「生命の樹」に於けるセフィロトとパスの数を合わせたものである。
セフィロトは隠されたダアトを除いた10個、パスは22個である。
ダアトは“知識の門”であり、そこを通るにはイエスのカッバーラを知らなければならない。
この祭りはエデンの園、ノアの洪水、ヤハウェに関連するが、イエスには直接関係しない。
その為、隠されたセフィロトであるダアトは数えないのであろう。
山鉾は「(アララト)山」に関連するが、何故か、他の祭りで使われるような神輿ではなく山車(だし)である。
神輿は「契約の箱アーク」であり、モーゼ以降の時代の事である。
祇園祭で再現しているのはノアの箱舟だから、「アーク」が造られるよりも前の事である。
その為、神輿ではなく、山に関連する山車となる。
なお、神宮のお祭りでも神輿は出ないが、神輿とは「アーク」を模したものであり、
“本物”が存在する神宮では神輿を担ぐ必要が無いからである。
“32”の他の解釈として、箱舟で助けられたノアの家族8人、
後のイスラエル十二支族、イエスの12人の使徒を足しても32となる。
しかし、ここでは後の時代のイスラエルやイエスに関連させるのではなく、箱舟によって助けられ、人類が繁殖して文明が開化し、「生命の樹」を上昇する事を象徴していると考える方がより妥当であるため、先の見解とする。