(2)ピラミッド建造者とエノク伝説 

 

 ピラミッドを建造したのはニンギシュジッダである。

しかし、お膝元のハムフリーメイソンの口頭伝承や、14世紀エジプトの歴史家アル・マクリージーの「群国誌」ではエノク(別名イドリス)という事になっている。 

 

 <神々の真相 1>で示したように、エノクの原型はエンキ・メ(“エンキによってメを理解した”)である。

彼は賢く、数をすぐに理解し、天空と空に関するすべての知識をエンキから授かり、月と火星にも行った。

そして、ウツに認められ、エンキ・メが初の聖職者となった。

また、“年代記”では彼について、天空に旅立った、死ぬまでそこに留まったと記されており、エノクが天空に旅立って留まったという伝承も、これが原型である。 

 

 では、何故、ピラミッド建造者がエノクとなってしまったのか。

それは、マルドゥクによるニンギシュジッダの真相及び神話の改竄原因である。 

 エノクはヘルメスとも言われる。

ギリシャでは叡智の神とされ、別名トートである。

トートはエジプト神話に於ける知恵の神であり、錬金術の神秘主義ヘルメス学では、

ヘルメス=トートを神官、王、賢人(哲学者)である三重に偉大な者

“トート・ヘルメス・トリスメギストス”と言う。

ヘルメス学に於けるヘルメスは、長い剣に2匹の蛇が巻き付いたカドゥケウスの杖を持つ姿で描かれる。

そして、エノクはあらゆる秘教の大元とされており、彼が天使との会話に用いたエノク語は、

至高の力と叡智をもたらす呪文とされる。

秘教の大元とされたのは、マルドゥクによって、トート=ニンギシュジッダが呪文でイシスの姿を隠したり、ホルスに向かって呪文を唱え、仮死状態のホルスが息を吹き返したりと、魔術・妖術の原型とされてしまった為である。 

 

* ハム系フリーメイソン 

 フリーメイソンには、セム系、ハム系、ヤフェト系の3系統ある。

一般的に知られているのは、

イギリスのロッジで有名なヤフェト系であり、成立年代的に最も新しい。

しかし、彼らのロッジこそ“裏の世界権力”が巣くう暗黒のメイソンと化してしまった。 

 ハム系は古代エジプトの神官から引き継がれており、現在はアラブの資産家や大企業の経営者であったりする。

本拠地はカッバーラの奥義が満載されているエジプトでありエジプト政府も一目置いている。

彼らは日本の八咫烏のように秘密を死守しており、当然、ピラミッドも彼らの管理下にある為、都合の悪い発掘調査は行えない。 

 

 しかし、正統のフリーメイソンは、ユダヤ-日本の流れを汲むセムであり、その長が天皇陛下である。

(実質の任務には、八咫烏が当たっている。)

日本の国旗である「日の丸」は四角の中に丸であり、これは定規とコンパスで描かれる。

フリーメイソンの象徴には、ピラミッド・アイなどもあるが、本来は定規とコンパスである。

つまり、日本は「日の丸」によって、正統セムフリーメイソンである事を堂々と示しているのである。

これも、カッバーラである。