ピラミッド、生命の樹、酒船石の関係

 奈良県明日香村岡にある酒船石(さかふねいし)に記されているのは、

カッバーラ(陰陽道)での生命の樹である。

 


 下記の図は、酒船石の図形を簡単に表したものだが、

酒船石の図形は、中心のラインがきっちり東西に延びており、

さらにそれと交差する線が、29度の角度で東西線と交わっているのが確認できる。

この東西にまっすぐ伸びたラインと、

その交差する線の関係は、海外の遺跡でも見られる。

その一つにエジプトのピラミッド複合体がそれである。

ここでは、ピラミッドだけでなく、

スフィンクスや参道、神殿などの全てを併せて、ピラミッド複合体と呼ぶ。


 

 ギザのピラミッドは、真東の向きに向いている。

さらに、カフラー王のピラミッドからスフィンクスへ伸びる参道の角度は、

約29度である。

よってカフラー王のピラミッドから

河岸(かし)神殿に伸びる参道はスフィンクスのお尻についてしまう。

このように、酒船石とエジプトのピラミッドには関係性がある。
 さらに酒船石は、29度で上下の2本のラインが交差しているが、

現在のエジプトのピラミッドは、1本の参道というのはおかしい。

つまり「エジプトのピラミッドの参道は、2本ある」が正解である。

そして同時にスフィンクスも2体あった。

つまり参道が二本で、スフィンクスが2匹で一対。

これが正しい姿である。

この構図は日本の神社と同じで、2体のスフィンクスは神社の二匹の狛犬である。
 つまり日本の酒船石もエジプトのピラミッド複合体も、

同じ生命の樹を基本概念に作られているのである。

このピラミッドと周囲の河岸(かし)神殿や葬祭殿を考えると、

ピラミッド複合体は生命の樹、そのままの構造になっている。