神々の真相(5) 

 

イエスについて

 

 これまでの一連の話は、日本の真相に始まり、シュメールこそが全ての文明・宗教の根源である事が判明した。

そして、凡ゆる宗教に於ける「神々」の原型は惑星ニビルの住人アヌンナキであり、彼らの“実話”が基となって神話・伝承が創造され、現在に至る事が明らかとなった。

中でも重要なヤハウェ、アッラーについては言及したが、最も重要なイエス=天照大神については言及していない。

特に<神々の真相 4>では偶像崇拝について検討したが、そこではイナンナがイエスに大きく関わっている事が判明した。

イナンナとドゥムジの話にはイエス象徴が満載であるが、イエスとは「神々」の中の誰なのか、あるいは別の存在なのか、という事については触れていない。

 

 そこで、総まとめとして、イエスの真相に迫る。

イエスは天照大神として日本で封印されているわけだから、まずは日本とシュメールの関係についてまとめる。

その後、ヤハウェ、アッラーとシュメールの「神々」の対応について再確認し、最後にイエスの真相と降臨の時期について検討する。

 

 

1:日本との関係

 所々で日本との関連を指摘してきたが、<日本の真相>に関連する重要な部分を抜粋し、必要に応じて説明を追加する。

 

・人類を遺伝子工学により創成したのは、蛇神として喩えられるエンキ、ニンギシュジッダ、そして“母なる”ニンフルサグである。

エンキは魚、亀などとしても喩えられる“地球の主”である。

シュメール語のエンは王、支配者、統治者の意味であり、“エンキ”は“地球の主”を意味する。

だから、神宮御木曳きの掛け声“エンヤー”は“支配者、主ヤハウェ”という意味である。

 

・エンキとニンギシュジッダは“良い蛇”、マルドゥクは“邪悪な蛇”であり、 蛇(や龍)には“良いもの”と“悪いもの”がある。

西洋圏では蛇はイブを唆した邪悪な存在でしかないが、これは、牡牛として象徴される地球の監督者エンリルから見て、エンキがいつも抵抗していた事の象徴である。

特にエンキの長男で“邪悪な蛇”であるマルドゥクの野望が原因でドゥムジが死に、その婚約者イナンナとの対立が核戦争にまで発展した事は、蛇が“邪悪な存在”たる最大の原型である。

マルドゥクの野望さえ無ければ、イナンナも歪まずに済み、人身供犠などという偶像崇拝も起きなかったのである。 

対して、東洋圏では蛇(龍)は神あるいは神の使者である。

日本では、鬼の角は牛の角であり、暴れ者だったスサノオ原型たる牛頭天王も牛として象徴される。

牛頭天王の更なる原型はシヴァ=イナンナであり、エンリル系の象徴である。

つまり、蛇神から見たエンリル系を牛、角、鬼などとして象徴している。

しかし、これらは“真に邪悪な存在”ではなく、悔い改めれば赦される存在であり、この点が、蛇を“真に邪悪な存在”と見なす西洋圏と考え方が異なる。

イナンナが主神のインドでは、蛇も牛も神の使者である。  

 

五七の桐の紋原型は地球に降り立ったアヌンナキの宿営地のマークであり、これがガド族のシンボルとなった。 

 

アヌとアラルの戦いは、相撲原型である。

戦いに勝ったアヌが地球の人類史に於けるシュメールの大神である。

アヌ=アンであり、“天”は“あめ=あま”で、語源は大神アヌである。

大神アヌの国ニビルが天の国、即ち天国の原型である。

天国は、マルドゥクがエジプトででっち上げた概念により、 善人だった死者の霊魂が行き着く場所となってしまった。 

 

・アヌ=アン=あん=阿吽=であり、“アルファでありオメガである”事の原型となっている。 

 

・太陽系の惑星としての象徴は、エンキが海王星で、占星術では魚座の守護星である。

その象徴図形は、ギリシャ神話の海神ポセイドンの得物である三叉矛であり、「生命の樹」の象徴である。

これが “天の逆矛” 原型である。

そして、地球の象徴図形は “丸の中に十” である。 

 

・エンリルは運命を定め、契約を重視する「神」の原型である。

その目は全てを見通す事が出来たとされ、「生命の樹」の至高世界から覗く絶対神の目でもある。

対するエンキはの運行に魅せられたので、三日月象徴である。 

エンキの目は“ニニギク、ニンイギク(目の清い神)”と言われ、

ニニギノミコトニギハヤヒ“ニニギ、ニギ”という言葉の原型である。 

またニニギ=ニギハヤヒは物部氏の象徴であり、

物部氏の最重要拠点たる熱田神宮に奉納されている草薙の剣象徴は蛇でエンキの象徴でもあり、ニニギ=ニギハヤヒ=物部氏という象徴に一致する。