ピカソ

ピカソの本物の絵に会いました。
薄いガラス越しですが、
5センチの至近距離からその息づかいをまじまじと眺めてみました。
その時に思ったこと。

1、ほほー、これがピカソの筆のタッチか。
2、うわー、簡単に描いてるな。3時間で一枚描けるな。
3、でもこの人、ほんとは絵がすごーく上手いんだろな。あんな数本の線で髪をアップにしてるとことか表現してるもんな。
4、え!? 5000万円? とすると時給いくら?
5、あ、むしろベタの塗りのほうが丁寧だな。でも感情が厚い人なんだろな。ちょっとゴッホの筆づかいにも似てるな。ああ、こんなに絵の具つかっちゃって。
6、でも使ってる色がぜんぶビミョーだな。
7、描いた本人はこの絵を気に入ってるのかな?
8、でもこりゃピカソだな。誰にも真似できん。
9、ふむ。

ちなみにピカソのサインは黒で「PICASSO」と書かれた下に、釘を使って年号も描かれていました。
絵のタイトルは『婦人像』。婦人の名前はフランソワーズ・ジロー。
ピカソがフランソワーズにキスした時、フランソワーズが拒否しなかったからピカソは怒ったそうです。
「なんで拒否しないんだ! つまんねえじゃねえか!」と。
さすが巨匠。