私は、営内者という立場を15年という長い期間、過ごしました。その期間の中で、様々な環境で育った、色々な考え方を持つ人の性格・個性・価値観・能力について、寝食をともにする長い時間の中で、直接的に感じ、触れることができました。
私自身、騙されたり、裏切られたりして傷つくこともありましたが、そうなることは、事前に承知の上だったこともありました。女の心は読めませんが、男の考えることは、よく分かります(笑)
男が嘘をつく時は、大体ボロというか余計なことを喋ります。目が泳いだり、論点を変えてきたりします。カマのかけ方を工夫すれば、大体嘘をついている目的も分かります。
悲しいと思ったことは、人はお金に窮すると平気で嘘をつくようになると分かったときです。私はそれを嫌というほど経験しました。私が若い頃、上司から金銭管理については、かなり厳しく指導されましたが、その真意が分かったときは、私は上司に対し、誤解していたことを実感し、感謝するようになりました。
人には個性があり、厳しく指導した方がいい隊員や、人前で指導すると「自信」をなくしたりする隊員、何度も同じミスを繰り返す隊員と様々います。私は、自衛官でいう不良隊員、業界用語で「要指導隊員」でした。色々なことで指導され、改善をしてきたつもりでしたが、心に響く指導というのは、指導する側のもつ個性によるものと真心が必要だと感じました。
私自身、自分のもつキャラは理解していましたが、営内班長に上番した際、営内者を指導するときは、その人の側に立ってイメージするようにしていました。要はその人間が「自分に対して、どういう印象・感情を持っているか。」です。
苦手・嫌という感情なら言い方によっては嫌味にしか聞こえないでしょう。しかし、その指導する隊員に対して「こういう良い一面も知っているけど。」と前置きして指導したり、完全に舐めているなと感じる場合は、激しく「芝居」で怒ったりする。自分自身、同じような悪いことやウソをついたことも経験していたので、相談された時は、その人の身になって自分の経験談を話したりしていました。私は、営内班長という立場と営内での年長者という立場になっても、営内の清掃は、新兵と一緒に普通にやっていました。
こういう色々な人の人生の時間を一緒に過ごせたことは、その人の身になって感じられるようになるいい経験になりました。こういう狙いがあるのか、結構お金持ちのご子息も入隊してくるケースもあります。こういう人生もという方は是非自衛隊に入隊してみてはどうでしょうか?
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