しかし、私は、履修前教育~前期陸曹教育隊の間で自分の事にある程度自信がついていました。自分の中で、やれば誰よりもできると自惚れさえしていました。
前期陸曹教育隊のように徹夜で頑張れば、結果は出せると思っていました。
その教育間は、1週間に1度、学科試験がありました。試験前、当然のように24時頃まで頑張って勉強しました。周りを見ると、殆ど誰も残っていませんでした。
私は、他の人より勉強したのだから、絶対上位に入れるだろうと思っていましたが、翌日の試験結果は28人中27位という悲惨な内容でした。
しかも、平均点90点以上の中で私の得点は68点、一気に高校時代の落ちこぼれに戻ったような気がするとともに、自分の頭の悪さを再認識しました(笑)
高校時代と違ったのは、2年で陸曹になってしまうという私自身の立場があったのと、当時の女隊長に目を付けられ、散々嫌味を言われ続けたこともあり、絶対見返すという強い気持ちがありました。私は、自分の勉強のやり方が足りなかったのだと反省し、自分自身の素養のなさを認め、人の倍勉強するつもりで真剣に取り組みました。
自衛隊の教育が凄いのは、長い年月をかけ、しっかり体系化されていて、段階的、かつ適切な時間配分で教育プログラムが組まれているのと、私のように素養のない人間にも分かるような資料があり、それを教える教官も熱意をもって、しっかり教えることができる人物を選んで揃えていることです。私は、その自衛隊の体制もあって、高校時代、殆ど分からなかった、電気の基礎、インピーダンス計算、位相、対数計算や微積分、IC回路の性質等が分かるように連れて面白くなり、回路図を見ていると出力される波形がイメージできる程になりました。
それからは、毎週のように順位を上げていき、最終的には、総合で5位まで上げることができました。第1回目の試験で68点という結果だったものの、何とか総合得点で平均点90点を超えて教育を修了することができました。
そのまま連接して行われた自分の職種を中心に学ぶ後期陸曹教育隊での教育も、その姿勢を変えず、課程主任からは、卒業するとき、一番努力した陸曹だと褒めていただきました。
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