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こんにちは、皆さん。今日は恥ずかしながら、先日体験した一風変わったライブ出演の顛末をお話しします。

土曜日、会社の元先輩が主催するライブに出演することになりました。問題は、私がまともにギターも触れない素人だということ。できるのは英語を話すことくらい。それに声が低いんです。

さて、歌選びに悩んでいたある日、ふと昔聴いていた洋楽を思い出しました。 「そうだ!ROCKAPELLAの『Sixty Minutes Man』で行こう!」

この曲、アカペラ界では有名らしいのですが、一般にはほとんど知られていません。しかも、歌詞が少々卑猥なんですよね。知る由もない観客の皆さんには、ごめんなさい。

唯一の頼みの綱は、Googleで見つけた簡素なスクリーンショット。歌詞とコード進行が書かれていました。「これさえあれば…」と思い、メンバーにも写メで共有しました。

音楽人としてのプライドが許さず、「キーもわからないし、練習もままならないけど、やるしかない!」と決意したのです。

ライブ当日。第3ステージ、約1時間の持ち時間。同僚の友人がベースを担当してくれました。

いざ本番。コードも転調できず、曲も終わらない…。焦る私。そこからは英語でMCを始めました。「早く止めてほしい」と思いつつも、英語での説明が止まらなくなってしまったんです。

そんな中、驚くべきことが起こりました。観客の一人の女性が、涙を流しながら自分に駆け寄ってきたのです。

「自分の歌で人が泣いてくれるなんて…」

そう思いながら、ステージを降りました。

後で聞いた話によると、その女性は英語が全く分からなかったそうです。それでも、自分の歌とMCに何かを感じ取ってくれたのでしょう。音楽の力って、本当に不思議です。

この経験から、私は音楽の持つ力、そして自分の可能性について、改めて考えさせられました。下手くそでも、心を込めて歌えば、誰かに何かを伝えられる。そんな希望を持てた瞬間でした。

皆さんも、苦手なことにチャレンジする機会があれば、恐れずに飛び込んでみてはいかがでしょうか。思わぬ発見や感動が待っているかもしれませんよ。