NHK朝の連続ドラマ「虎に翼」では、今週は、70年安保闘争がテーマとなっています。


我が国安全保障の根幹となっている日米安全保障条約は、1960年、1970年の改正時期に際し、当時の大学生中心に大規模な反対運動が行われました。


しかし、もし、当時、左翼が主張した日米安全保障条約撤廃、さらには非武装・自衛隊廃止が実施されていたらその後我が国はどうなっていたかと思うとゾッとします(あっち側は思い通りになって万々歳でしょうが)。


70年安保闘争の時、小学生低学年だった私は、近所の友達たちとデモごっこをしたり、「あんぽはんたい、あんぽはんたい」と意味もわからず連呼していたものです。


ただ、当時バリバリの日教組組合員であった亡き父が、


「60年安保は共感できるが、70年安保は馬鹿げている」


と言っていたことだけはなぜか意味も分からず、強烈に記憶に残っています。


確かに、教育者であった父からすれば、勉強、学校そっちのけ、いや授業妨害し、暴力的に主義主張を行う学生を見て、自らは戦争のために、学徒出陣で死地に送られた世代であっただけに、想いはより強かったに違いありません。




70年安保闘争から、もう55年余りが過ぎました。


しかし、安保闘争を行った人たち、それを煽ったメディアは、自分たちの主張が正しいものだったか否か、検証し、反省しているのでしょうか?



亡き父が非難した70年安保闘争を主導した人々は、今の団塊世代から上の世代。


まさに、我が国の高度成長の恩恵を受け、高福祉低負担の社会保障制度をフルに享受しつづけている割りに、いまだに当時から続く反日反米反資本主義的な思想の人が多いように感じます(あっち系の活動の場では高齢者ばかりが目立ちます)。


今の現役世代、若者は、世代間格差に苦しみながらも、冷静に見ています。


そして、それは、新聞テレビのオールドメディアがいくら肩入れしようが、世代別の政党支持率にしっかり出ていると思います。