「株式運用の基本は、安く買って高く売ること」


皆様は、この主張に対して、如何お考えでしょうか?



確かに、あらゆる売買を伴うものには、この主張は間違ってはいないと思います。



しかし、私は、


「株式運用の基本は、適切な価格で購入した配当等及び資産成長が期待できる銘柄から得られるキャッシュフローを享受し続ける」


ことこそが、王道であると認識しています(当然銘柄及びポートフォリオは時とともに変化します)


この概念は、欧米の年金基金の主流である「GARP:Growth at Reasonable Price」と呼ばれる成長性と割安性の両方を重視する投資戦略に通ずるものですが、それ以上に、反対売買を前提としない、まさに、資産運用の王道ではないでしょうか。


投資の基本は、売買で得られるキャピタルゲインではなく、また単純に現時点での高配当銘柄からのインカム目当てではなく、将来にわたり成長していく配当で得られるインカムゲインの累積を期待するものであると思います。


トレーダー・ディーラー、ましてや一般的な営業マンと比べ、ファンドマネジャーの根本の投資哲学は、異なるものです。