経済・マーケットには、「ブーム」と呼ばれるほど、実態から乖離し、加熱化することがあります。



マーケティングにおいても、そして相場の世界においても、もっとも、留意すべきことが、この「ブーム」の生成と崩壊です。



特に株式市場においては、単なる一時的な「ブーム」が、未来永劫続くと思われたり、あるいは本来は理論的・バリューション的に説明がつかないにも関わらず、新しい解釈・理論を作り出して正当化してしまうので、特に厄介です。


今は笑い話になっていますが、我が国にかつてあった土地や日本株には、まさに神話的な上昇期待があったものです。


また、中国の土地神話は、残念ながら、いまではだれも信じていないことでしょうか。




しかし、いま、我が国の多くの投資家が信じている、神話的なものがあります。



それは、



「米国株」


です。




さて、後ズレしていた米国景気後退、そしてそれに伴う利下げトレンドもいよいよこの秋までには動きが出てきそうです。




ブームがあれば、その反動がある。


そして、ブームのスケールが大きければ大きいほど、その反動の期間、下落の規模も、大きくなる。



早ければこの秋から、おそくとも来年から、激しい反動相場がやって来るのではないかと、東京で、昔のファンドマネジャー仲間と妄想を膨らましました。



「米ドルと米国株はブームになっちゃいましたからね。」と、



ブーム認定した彼の言葉は、印象的でした。