全体主義、覇権主義等々呼び方はいろいろありますが、いわゆる自由民主主義が機能せず、国民が政治的に抑圧され、しかも近隣諸国、場合によっては世界的に平和を脅かす国々が残念ながら存在します。
当然、そのような国々に対しては、経済制裁等が課されている場合が多くなっています。
一方で、「人道支援」として、当該人民に対して、食料、教育等を国、団体・個人が資金や物資援助を行うことがあります。
私も、この「人道支援」に共感し、募金に応じたり、我が国政府レベルでも積極的に行うべきだと考えていました。
しかし、最近、この考えは改めました。
なぜなら、多くの場合、この人道支援を行うことで、苦しめられている人民を、むしろ中長期的にはより苦しめる結果になるのではないかと考えるようになったからです。
すなわち、貧困に喘ぐ善良な国民のためへの食糧、教育、医療支援が、結局はミサイルや核兵器の開発・製造に使われ、むしろ独裁政権を強化することになってしまっているのです。
結局は、その国を変革するのは、その国の民衆によってのみ行うべきではないのかと、過去の歴史と私の体験によって今、強く思います。