日本銀行が27日発表した2024年1〜3月期の資金循環統計(速報)によると、3月末時点の家計の金融資産は前年同期比で、7.1%増で、5四半期連続過去最高を更新し、2,199兆円となったとのこと。


新NISA、株高の影響等で、投信残高は、前年度同期比31.5%増の119兆円。株式等の保有残高は、33.7%増の313兆円になりました。


しかし、それでも構成比では、現預金が50.9%と過半を占め、投信・株式等は、19.6%に過ぎません。


すなわち、円安株高のメリットを受けた層は、依然2割にも満たず、むしろ過半数は、低金利高インフレの影響で、実質的資産価値は毀損したと言えるのではないでしょうか。


まだまだ、我が国民の金融リテラシーが高まり、資産増と実態経済回復の好循環がくるのは道半ばのようです。


しかも、過去の実績から相場下手で有名な我が国個人投資家が、積極的にここもと買っているものが、今後いい投資成果をもたらせるかは疑問です。