地方銀行は、その地盤となっている地域経済を写す鏡であると言われています。


特に、いわゆる県民銀行(旧官立銀行の流れを汲む各県NO.1の第一地銀)を見れば、その県の動向がわかるといっても過言ではありません。



2024年3月末の決算に基づく東洋経済新報社の地銀の預金減少ランキングが極めて興味深いものでした。


それは、24年度において預金が減少した地銀は、17行あり、その中で、県民銀行は、3行がランクイン。



そして、


そのすべてが、


四国の銀行であるということです。



阿波銀行(▲1.68%)徳島

百十四銀行(▲0.41%)香川

四国銀行(▲0.14%)高知



なお、伊予銀行(愛媛)は、+5.04%と高い伸びを示しています。


各行の戦略の差による影響はあるものの、四国経済の置かれて状況の厳しさと、四国は愛媛・松山の一極集中、一人勝ちを示しているものと思われます。



地方銀行株に対しては、表面上のバリュエーションの割安さや株主優待につられて投資する個人投資家が多いようですが、当該地域経済の動向には留意が必要です。