我が国において、少子高齢化及び経済の低迷に伴い、年金制度改革の必要性がさけばれています。


今現在、保険料の引き上げ、対象者の拡大、納入期間の延長、運用力強化、給付年齢の引き上げ等が議論されています。


おそらく欧州の状況や有識者の意見等から類推すると、現行の65歳からの受給開始年齢の引き上げがもっとも有効な手段かもしれないと考えられているようです。


一方で、受給開始年齢の引き上げで、いつまでも働き続けなければならないとか、年金を納めるだけでもらう前に死んでしまうとの声、さらには60歳から貰えた世代との不公平感を訴える人が多いようです。



しかし、このままでは、年金財政の破綻は目にみえており、何らかの抜本的改革が必要であるのは事実です。




わたしは、以前から、我が国の年金制度に対して、不思議に思っていたことがあります。


それは、我が国の平均寿命(2022年)が、男性81.05歳、女性87.09歳と6歳以上も女性が長いにも関わらず、男女とも保険料率が同率で、受給開始年齢が同じことです(特別支給の老齢厚生年金はむしろ女性が早い)。


おそらく、夫婦は女性は男性より若く、また女性は男性の稼ぎで暮らすというまさに昭和の結婚観に基づいた年金制度になっているのではないかと考えます。



私の年金改革案は、まず、平均寿命から考え、年金受給開始を、男性は65歳、女性は70歳とするというものです(それでも女性を優遇しています)。


そもそも、男女平等を訴える、フェミニストの人たち(ツイフェミの人に至ってはすべて男性が優遇されすぎていると訴えているような気がします)が、なぜ、平均寿命に基づく合理的な案を主張しないのか、不思議でなりません。



なお、私は、大正生まれの両親のもとに育った九州男児。

男たるもの身を持って、犠牲になっても、女性を守るべきだとの価値観なので、本心では、この案には反対です。