5月10日の日本経済新聞朝刊11面グローバル市場において、「米利回り逆転、戦後最長」の見出しとともに、景気後退の予兆、過去10回不況入り等の解説が掲載されていました。



過去の例では、逆イールドが生じてから、1〜2年後に景気が後退し、株安をもたらしています。


今回は、2022年7月から現在まで実に1年10か月もの間、逆イールドの状態がつづいていますが、これは、これまでより、想定外に景気が良い状態がつづいているとも考えられるのです。


通常逆イールドは、景気悪化による長期金利の低下と、さらなる景況感悪化を予防するための短期金利のより一段の低下により解消されていきます。


そして、またその過程において、急速な景気悪化と株価の下落が発生しているものです(金利と株価の順相関)。


今はソフトランディングあるいはノーランディング論もでるほど市場は楽観論が主流であり、それは、最近のFRBの神業に近い見事な手綱捌きが信頼されている証左かもしれません。


しかし、私は、今は脳内出血により現役を引退し、FIRE生活をおくる一個人投資家に過ぎませんが、想定より1年あまり後ズレしているだけで、欧米の経済・株式マーケットの変調の備えは怠ってはならないと妄想しています。