FIREとは、経済的な独立を実現し、早期に退職することと、一般的に定義されます。



もっとも、基準自体は曖昧で、フルタイムで働かないあるいは特定の組織に属さないという労働形態であったり、経済的な余裕面や早期の定義についてもかなり幅があるようです。


私の定義では、社会保障や資産運用等による非労働所得により、働かなくても標準的な生活水準を維持できる状況が経済的な自律であり、そして、生活のために労働を行わない状況であることを、人生100年時代において遅くとも定年退職前で達成することをFIREとしています。


一方で、メディアの影響もあってか、あるいは働くことを嫌悪する人が多いためか、ともかくアーリーリタイアであることをよしとする意見がことFIRE成功の文脈の中で語られることが多いことに、人それぞれとはいえ違和感を覚えます。


本来、FIREとは、拘束的な労働から解放され、精神的肉体的自由を獲得した状況にあるべきではないでしょうか。


それが、金銭的にビクビクしながら、爪に火をともすような生活で、単なる宮仕えをしなくていい状態であろうはずがないと私は思いますし、FIRE実現のために人生の楽しみを犠牲にすることも本末転倒だと思います。



また、単に自分一人での問題ではなく、将来的な面も含めた家族ベースで考えるべきものです。




そう考えると、わたしが考えるFIREのタイミングは、家族の自立完了以降とするほうが望ましく、一般的には50歳代後半あたりの年齢になるのでしょう。


もし、その頃、早期退職優遇制度が受けられるのならば、それこそ絶好のタイミングではないでしょうか。



一般的なサラリーマンにとって、最良のFIREタイミングとは、まさにFIRA60かなとわたし自身実体験からそう思っていると、同様の主旨の書籍がありました。