日銀は19日の金融政策決定会合でマイナス金利解除を決めました。
実に17年ぶりの利上げです。
具体的には、16年2月に導入したマイナス金利導入で、現在−0.1%としている短期政策金利を0.1ポイント以上引き上げて0.0〜0.1%に誘導します。
合わせて16年9月に導入した長短金利操作(YCC)も撤廃されます。
さらに10年に始めたETFやJ-REITの買入も終わります。
この結局を受けて、
利上げは早すぎる!
金融引き締めだ!、
また日銀はデフレに逆行させるのか!
と騒ぎたてる評論家等も目にします。
たしかに、まだまだ我が国の国内景気は弱く、実質賃金もマイナスのままです。
しかし、すでに消費者物価指数は前年同月比で2%以上上昇し、景気の先行指数とも言われる日経平均株価は爆上げし市場最高値を更新中です。
そうなれば、いつまでも、政策金利がマイナス、短期金利だけでなくイールドカーブをコントロールする、中央銀行が債券だけでなく株や不動産を買うという異常な状況を長くつづけることは問題です。
あくまで、金融を引き締め、景気にブレーキをかけるというものではなく、
異常で緊急避難的な金融緩和を、
常識的な金融緩和に戻した。
と考えたほうが、適切であるのではないでしょうか。