日銀は、今週18、19日に開催する政策決定で、マイナス金利を解除し、約17年ぶりの利上げとなる見通しであると、16日日本経済新聞は朝刊で一面報じました。


この報道を受け、皆様は、債券・株価・為替等のマーケット、そして経済はどのようになるとお考えでしょうか?



最近、気になるのは、証券個人営業、トレーダー系の評論が幅を利かせているからか、多くの個人投資家は金利と株価が単純なシーソーの関係にあると認識していることです。


確かに、代表的な株価評価モデルであるDDMでは、金利は株価の割引率と認識して、金利上昇は株価にマイナス要因であると考えます。


しかし、金利が上昇する環境は、景気がよく企業収益がディスカウント分を上回る増加となり、株価と金利は正の関係にあると考える方が、過去の実績でも合理的です(ただし、マーケットは実態経済に対して先行性があり、利上げ末期では往々にして一時的に逆相関となる傾向が認められます)。


週明け、利上げがあれば、今の市場参加者のコンセンサス的には、悪材料と認識する可能性が高いかもしれませんが、私はそこはむしろ強気で臨みたいと妄想しています。




しかし、岸田政権となり、メディア報道において、こうした政府・日銀のリーク記事が目立つのは、なにか昭和の時代に逆行したようで、残念です。