ココム(COCOM)というワードを最近知らない人が多いようですが、私たち昭和のビジネスマンであったものにとっては、極めて身近なものでもありました。


ココムとは、対共産圏輸出委員会の意味で、第二次世界大戦後の冷戦時代に、共産圏諸国に対する戦略物資の輸出を規制するためにアメリカを中心に自由主義諸国間で作られた非公式機関であり、東西冷戦が激化するなかでは、禁輸リストを作りました(1987年東芝機械ココム違反事件は衝撃でした)。



その後、ココム自体は、ソ連崩壊後、1994年3月に解散しました(兵器輸出規制協定はワッセナー協約に引き継がれています)。



しかし、昨今の某国の軍事侵攻や覇権主義的拡大主義への脅威から、新生ココム、ココム2.0が動き出している感があります。


世界の経済・政治、そして社会は1990年から完全に逆回転となっていると認識する必要がありそうです。




ああ、おそろしあ、こまっちゃいな。