2009年以降、地方私立大学(含む公設民営方式)が続々と公立大学に転換しています。


2009年の高知工科大学を皮切りに、2010年静岡文化芸術大学、名桜大学(名護市)2012年鳥取環境大学、2014年長岡造形大学、2016年山口東京理科大学、成美大学(福知山市)2017年長野大学、2018年諏訪東京理科大学、小松短大、2022年徳山大学、2023年旭川大学が公立大学化しました。


さらに、長浜バイオ大学、千葉科学大学、九州看護福祉大学(玉名市)、美作大学(津山市)、東北公益文化大学(酒田市)等も公立化を申請あるいは検討中と言われています。



残念ながら、我が国において、戦後に設立された大学の多くは、難関大学には程遠く、特に地方私立大学の中には、Fラン、ボーダーとの評価を受けている大学も少なくないようです。


地方から大都市圏の大学に進学する場合、その費用は高額となり、そのため地元の私立大学に進学してもあまり評価されず満足な教育環境ではないとすれば、それは極め残念なことです(個人的には大学進学がキャリア形成上必須であること考えていません)。



また、大学経営も、少子高齢化の影響に加え、近年、相次ぐ新設による供給過剰により極めて厳しいものになっています。



そうした中、地方私立大学の公立化により、難易度は上がり(偏差値で10〜20程度向上)、志望者も増え、良質な教育環境の提供ができるようになったことは、地域創生及び我が国発展のためにも効果的であり、良い戦略だと思います。




もっとも、無秩序な公立大学化は、共倒れになってしまう懸念もありますが。