共和党候補者選び4つ目となるサウスカロライナ州で、地元ヘイリー元国連大使を予想以上の大差で下したことで実質的にトランプ氏が代表確定となりました。


一方で、民主党は、現職のバイデン大統領となるようで、11月5日投票で両者の一騎打ちとなり、現時点の下馬評では、トランプ氏が2025年1月には47代大統領として返り咲くと予想されています。


昨年言われていた、もしトラから、今はほぼトラをへて、まさに確トラになりそうな一歩手前の段階のようです。



前回2016年の大統領選の時は、メディア等はトランプ氏が当選すると大変なことになると、大規模なネガティブキャンペーンを実施しましたが、前回のトランプ政権は、案外まともであったと正直な感想です。


逆に、現在のバイデン大統領(民主党)の統治下、民主党政権時あるあるではありますが、大規模な戦争が起こりずるずると長引き、社会も混乱するという状況となっています。


しかし、今回トランプ氏が大統領となった後の、アメリカ、そして世界はどうなっていくのかと言えば、喜んでばかりいられないどころか、極めて不安であると言わざるを得ません。



まず第一に、前回と異なり、ペンス副大統領、マティス国防長官、ティラーソン国務長官、ムニューチン財務長官、ロス商務長官のような、実力がある実務家、現実的な参謀が居らず、側近がイエスマンで固められているおそれがあること。



次に、当時の我が国の安倍晋三氏のようなバランス感覚のあるリーダーシップを持ったトップが同盟国に少ないこと(トランプ氏が再選された暁には、世界は安倍晋三氏の偉大さを痛感するのではないでしょうか)。



そしてなんといっても、2016〜2020年当時と比べ現在の国際状況は、極めて不安定であるということです。

すでにロシア・ウクライナ戦争、イスラエル・ハマス戦争は勃発し、台湾有事、朝鮮有事等もいつ起こっても不思議ではありません。



いずれにしても、私たちにとって、能天気ではいられないことは、確かでしょう。



私もまだ理解できていませんが、あのトランプ氏が、アメリカでなぜ絶大な人気を誇っているのか、またなぜ民主党はバイデン氏にこだわるのかも我が国民も考えなければならないと思います。