1986年に大学を卒業し、東京に出てきた私がショックを受けたのが、出身地による貧富の差です。
まず一つが、実家を出て東京で働くことになった私に必要な住居費・公共料金費等です。
確かに、寮、住宅手当等があったとは言え、当時、初任給132,000円であった身としては大きな支出であり、食費も考慮すれば、実家から通える人たちとの経済的な格差は歴然でした。
次に、将来的に確保する必要があるだろう自宅確保のための不動産購入、ローン金利負担です。
すでに高騰しつつあった首都圏の住宅と高い住宅ローン金利(勤務先の低利融資制度はありましたが)には暗澹たる気持ちになったものでした。
さらに衝撃を受けたのが、首都圏に不動産を持つものと持たざるものの、資産格差です。
東京に不動産を持っているだけで数億円。
それだけで富裕層確定です。
(いま、メディアでよく富裕層の定義を金融資産が1億円程度で区分するのがいかに無意味なことなのかが私たちにはわかっています。真の富裕層である土地持ちからの批判の目を避けるためのメディアの策略だと思います)。
実家が、大阪、名古屋等ならまだしも、長崎県出身の私は、出身地による貧富の差に愕然としたものです。
映画、「あのこは貴族」の中で、
地方出身者の女性が、「田舎から出てきて搾取されまくって、私たちって東京の養分だね。」と語ったのはもっともだと思います。
この春、希望と不安を胸に、地方から東京に出る人たち、負けないで、そして挫けないでください。
そして、ちょっと東京で暮らすのは厳しいかなと感じたら、
大阪に来てください!