日本経済新聞24日の朝刊によれば、我が国国内上場企業の2024年3月期の最終利益が20%増となり、3年連続最高益となったとのこと。


一方で、25年3月期の最終利益は、欧州・中国の景気悪化懸念や円安効果剥落が見込まれ、慎重な見方のトヨタの影響もあり、▲2%の減益予想となっています。


主要国でもっとも強い増益率とはいうものの、コロナ禍が本格的に明けた期で、これだけの円安があり、労働者への分配も進まないにも関わらず、このレベル業績で、しかも今期は減益見込みというのは、昨日のエヌビディアの決算をみただけに、極めて残念ではあります。


さらにいえば、ハイブリッド車は好調とはいえ、中長期的には決して楽観視できない、トヨタを筆頭とする自動車産業頼みというのも、将来的には不安です。


やはり、我が国には、結局アベノミクスでも進まなかった構造改革が待ったなしではないでしょうか。