昨年12月のアルゼンチン大統領選でリバタリアン(自由至上主義)のハビエル・ミレイ下院議員が勝利しました。


アルゼンチンは19世紀以降の世界で唯一、先進国から脱落した国家です。

その原因は、ペロン政権等による左派ポピュリズム・左翼的ファシズム政策(外資排除、産業国有化、補助金政策、福祉・公共投資拡大の放漫財政等)にあると言われています。


そのため、国民も、これまでの失敗に懲りて、反左派・反左翼的な政策を志向してはいますが、果たしてこれは、


極右


なのでしょうか?




おそらく、私を含む多くの無党派層の人にとって、極右といえば、特攻服に鉢巻きをして街宣車で天皇陛下万歳を叫ぶ人たちのイメージです。



社会主義・共産主義的な考えに警鐘を鳴らしたり、夜警国家的な政策指向、文化・伝統を大切にしたいと思う人たち、無秩序な移民政策への反対派、自由・実力主義志向者等、何でもかんでも、極右と断定するのは、イメージ操作で、レッテル張りを意図しているように思えてなりません。



確かに、ミレイ氏の主張は、かなりユニークであり、危なっかしいところも感じますが、だからといって「極右」なのでしょうか?



イタリアのメローニ首相に対しても、「極右」と評するメディアもありますが、これも「極右」なのでしょうか?


我が国において、大阪維新の会は「極右」なのでしょうか?



言葉の定義は、議会制自由民主主義にとって、とても重要であることを、我が国のメディアが認識しているのか、それとも何らかの意図があるのか、疑問であり、我が国が自由で平和で豊かな国であり続けることを願う私としては、不安でもあります。