呉服屋って着物を着て、綺麗な着物に
囲まれてなかなか優雅な仕事だと思われてませんか？
まぁ、それはそ～なんですがたまにはトホホな目にも
あっているんですよって話をします。
入社して３、４年目頃の事だったたと思いますが
呉服屋さんでも銀座のお店なんで
なかなか先輩の様に着物は
売れないんですね。
で、ある展示会の時ついにチャンス到来です。
展示会でなかなかの訪問着を取り置き（予約の・ようなものです）
して頂いてご連絡先を頂きました。
大概、大きな買い物は一回で決まらないもので
一旦取り置きして改めてお薦めすることが
多かったりします。
綺麗な奥様とお嬢様でモー見るからにセレブ
なんですね。つばの広い帽子をチョット斜に
かぶっているのがとても印象的でした。
初めての大きな商売になりそうでチョットウキウキです。
で、番頭さんに言われて一週間ほどしてご挨拶に伺いました。
電車で2時間ほど掛けて着いたのは結構な田舎でした。
北海道出身なものでテレビでしか見たことのない
竹やぶ（北海道には竹やぶが無いもので）に
囲まれた農家が点々とあるようなところで
道を聞く人にも会えず２〜3時間歩きましたよ。
えーっと、番頭さんが挨拶に行ってこいと言った意味を
噛み締めながら帰りの電車に乗りました。
まぁ、これって時々あることで他にももっと
笑っちゃうような事や
笑えない話もあるのですがそれは又今度。
人は、見かけで判断しちゃいけないって
思い知らされた話でした（笑）