昨年はワールドベースボールクラシックで

日本代表がアメリカ代表を下し、

三度目の日本一に輝きました。

 

大谷翔平選手の活躍は

輝かしいものでしたが、

 

ヌートバー(たっちゃん)選手をはじめ

代表選手一人一人が

本当に活躍し、輝いた大会でした。

 

決勝戦前の大谷選手の仲間への声かけが

大変話題になりました。

 

「今日だけは、憧れるのをやめましょう」

選手たちにどんな勇気を与えたかは

わかりませんが、

相手を見上げるのでもなく

自信が常になり見下すのでもなく

 

相手をリスペクトしつつも

自分たちのチームにも誇りを持ち

「対等」に戦っていきましょう。

 

そんな思いが込められていたのかも

しれません。

 


 

スポーツメンタルコーチとして

私が起業した時、

まず目指した自分の理想のゴールは、

師匠の姿を追うことでした。

 

うまくいかないことがあれば、

師匠なら

どんな立ち振る舞いをするのか

どんな問いを選手に投げかけるのか

 

そんなことを自問自答しながら

日々自分自身を磨き続けてきました。

 

しかし、生計を立てていくために

師匠と同じことしていては

ただの真似事にしかならず、

 

私自身のオリジナリティ

ブランドは築けない・・・。

 

そう思いつつも、

私の中のアプローチの軸は

師匠から授かったものであり

切り離すことはできない。

 

そんな葛藤を続けていた時に

あるコンサルタントさんとの

セッションの中で

 

ついに

師匠への憧れを手放すことが

できました。

 

師匠のことは

変わらずリスペクトしています。

 

しかし、憧れが強かったがばかりに

師匠がやっていることを

自分がやってはいけない、とか

師匠以上に露出してはいけない、とか

師匠以上の金額設定はこれからもできない

などなど、

 

憧れが強いばかりに、

「それを超えることはしてはいけない」

と自分の発想や行動に

かなり制限をかけていることに

気づき・・・

 

だから

一旦憧れるのはやめました。

 

そして、もう一つ大切なことに

気づきます。

 

師匠を超える・超えないとかではなく

私自身がスポーツ界に残したいこと

伝えたいこと

貢献したいことは、

そもそも別次元のものだと

だと気づきました。

 

「人生の目的」「使命」

「これまでの経験」は、

師匠とはまったく違うのだから

選手や指導者の皆さんに

届け方や商品設定やコンセプトもまた

本来違うものになります。

 

活用するスキルは同じでも

私の中にあるものは、

私にしか届けられないのです。

 


 

「守破離」という言葉があります。

*「コトバンク」によると、

 

「守」は、師や流派の教え、型、技を

忠実に守り、確実に身につける段階。

 

「破」は、他の師や流派の教えに

ついても考え、良いものを取り入れ、

心技を発展させる段階。

 

「離」は、一つの流派から離れ、

独自の新しいものを生み出し

確立させる段階。

とあります。

 

選手の皆さんにも当てはまることは

多いのではないでしょうか。

 

はじめは指導者に基本の型・考え方を教わり

練習して技術を磨いていく「守」の段階

 

そのうち、周りからのアドバイスや

自分自身で思考錯誤しながら周辺知識を

取り入れていく「破」の段階。

 

だれのものでもなく、自分の経験と感性から

生み出されたスキルを駆使する「離」の段階。

 

 

選手や指導者の皆さんも

自分自身の感覚・感性を信じることによって

「離」の段階に突入し、

自分自身のスタイルを確立していけると

さらに自分への自信が

深まっていくかもしれませんね。

 

皆さんのオリジナリティーは

どんなものでしょうか。

 

憧れるのをやめて

自分らしさを探求していきましょう!

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました。