今回は、CB750K2のエンジン腰上オーバーホールのご紹介です!
1,2番からオイルによる白煙と、腰上の複数個所からオイル漏れしておりそれらの修理依頼で入庫しました。
症状と、オイル漏れの確認をしてエンジンを降ろしていきます。
エンジン降ろし完了し、腰上を分解していきます。
シリンダーヘッドは、貴重な410ヘッドでした!!
(CB750F2、輸出モデル用のビックバルブになっているヘッドです。)
シリンダーは当時物の900ccボアアップが組まれていました。
スリーブもボア径の大きな物へ打ち換えられていましたが、スリーブ下部に入る
Oリング用の溝が拡大されて無くなっており、Oリングが飛び出していました
シャフトを入れて、コンロッドの曲がりをチェックします。
スムーズに入り、コンロッドの曲がりは問題ありませんでした。
必要な部品、作業を確認しお客様へ連絡。
エンジンがヘッド+ボアアップしてありましたが、速さよりも耐久性があり、
今後も永く乗って行けるようにしたい。との事でしたので、今回はシリンダーの
スリーブを入替え、純正STDのピストン、リングで組むことにしました。
ヘッドもバルブシートと、バルブの当たり面の荒れがあり、シートカットと
バルブ研磨を行います。
ヘッドと、シリンダーを内燃機加工へ発送すると、連絡があり
「シリンダーがスリーブの交換により、穴が開いてしまっている。」とのこと
戻ってきたシリンダーを確認すると、3,4番の間が貫通してしまっています
入庫時、シリンダー部からのオイル漏れが激しかったのですが、この穴と
シリンダー下部のOリングがきちんと入っていないことで、スリーブとの間に
オイルが入り、オイル漏れを起こしていたようです。
お客様へ連絡、別のシリンダーをお持ちでしたのでそのシリンダーを内燃機加工に発送しました。
次回は、エンジン腰上の組付けをご紹介します!
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