今回は、CBX400Fの不動修理のご紹介です!
入庫時の画像です。
残念ながら、ヤンチャな改造がされている事が多い車種ですが、
こちらのCBX400Fは、ほぼノーマルで、今ではかなり貴重になっている部品も多数取付してあります。
オーナー様が1982年(昭和57年)に新車で購入され、一度目の車検を通さずにそのまま38年間、屋内で保管されていました。
メーター距離は実走です。
車検証も昭和59年のままです。(この当時の車検証を初めて現物で見ました)
1文字ナンバープレート、車検ステッカーもそのまま、時が止まっています。
保管場所が良かったらしく、外装や、見た目の錆、痛みは少ないですが、やはり38年間放置でしたので、
ガソリンタンク内のガソリンは腐食し、錆でキャップが開きません。
キャブレター、フォークや、ブレーキ周りはもちろんオーバーホールが必要になります。
オーナー様と相談して、見た目、部品は可能な限り当時のまま。でも安心して乗れるよう整備をしていきます!
作業プランは、おなじみの「とことん整備」で進めていきます
まずは、ガソリンタンクの錆と格闘しながら、足周りの作業を進めます。
フロント周りからスタート。
フロントマスター内部は、ブレーキフルード(だったもの)で埋め尽くされています
むやみに塗装を剥がしたりしないよう、気を付けながら黙々と、分解、洗浄します。
フロントキャリパーも分解、洗浄。ピストンは良好な状態でしたので、再使用します。
不動修理だと、錆びてダメになっている車両も多いので、保管時の環境が良かったのだと思います
フロントフォークをオーバーホールします。インナーチューブに点錆が無く、再使用可能でした!
上にも書きましたが、長期放置の場合、インナーチューブはほぼ、錆で交換か、再メッキが必要になりますが
改めて、保管時の環境(屋内、屋外、湿度など)は大切だなと感じました
ステムまで分解完了です
ステムベアリングのレースに薄く打痕があったので、交換します。
交換完了です。
フロントタイヤを交換、バランス取りをし、各部磨きながら組付けしていきます!
埃を落とし磨いていくごとに輝いてきました!!
メーター周りビフォー、アフター。部品交換、塗装は一切なしです!
作業しながら、嬉しくなってきますね
フロントブレーキも、組付け、エア抜きをして復活です!!!
フロント周りがひと段落しましたが、まだまだ復活へ向けて沢山の作業がありますので、
数回に分けてご紹介していきます