今回は車検点検のお話です
まずはバッテリーです。
開放型のバッテリーは振動や、熱等で液量が必ず減ります。(写真のバッテリーもLOWまで低下しています。)
液量が減った状態での使用は寿命を縮めたり、最悪の場合は、走行中に電圧が低下して
エンジンが停止してしまうなどのトラブルを招きます。
定期的に点検、補充をしましょう
次は充電電圧を確認します。
この写真の車両は充電不良が起きており、電圧が全くあがっていません。
充電不良のまま走行を続けると、バッテリー点火の車両の場合、バッテリー電圧のみで点火することになり、
そのまま電圧が下がっていくと点火不能、エンジンが停止してしまいます。
電圧が足りないため、もちろんセルモーターも回せず、出先だと自走不可となってしまいます
充電不良の原因を調べていきます。
レギュレーターのACGからの端子が焼けています。
さらに配線をたどっていくと、
ACG根本のギボシ端子ですが、こちらも焼けています
ハーネスの長さに余裕があったので、状態の悪い部分は切断し、ギボシ端子も交換します。
正常値へ充電電圧が回復しました！
車検時には、充電電圧が問題なくてもカプラー等のチェックをします。
こちらは別の車両のものです。この車両は充電電圧は正常値でしたが、
レギュレーターの端子が焼け始めており、交換しました。
普段、普通に乗れている車両でも端子の焼けなど、見えない箇所でトラブルの原因が出来ています。
他にも、「最近エンジンからカチカチと音がするようになった。」と入庫されたお客様。
分かりずらいですが、写真のプラグキャップの赤丸部分にクラックが入っており、プラグの火花が
ヘッドカバーへリークして、カチカチ音となっていました。
幸い、自走での入庫が可能な状態だったのですが、ひどくなると点火不良が起きて、自走不可になる場合もありえます。
普段と違う音がする、なんとなく調子が悪い気がするなどは、トラブルのサインの可能性が大きいです。
電装系のトラブルはツーリングなど、出先で対処できない可能性が高いので、こうして発見、未然に防ぐことがとてもとても大切です