今回はCBX1000(79年式)納車整備のご紹介です。
なお、作業内容は車両の状態などで変わりますので、全ての販売車両がこの内容というわけではありませんが、ご参考にしていただければと思います。
今回の大まかな作業は、下記のような内容です。
・輸入車のため、輸入新規での3年車検取得
・オイル漏れ修理と内部状態の確認のため、エンジン腰上オーバーホール
・前後足周り分解、チェック、消耗品、摩耗部品の交換(弊社とことん整備と同じような内容になります。)
・追加でのカスタムパーツ取付
作業開始です。
まずはエンジンを分解し、チェックしていきます。
腰上を分解完了。
ピストンはSTDサイズでしたが、シリンダーのクロスハッチも残っており、クリアランスも問題ないので今回はピストンリング交換で組んでいきます。
カーボンを落とし、洗浄完了。
シリンダーのフィンが欠けていたので、修正しておきます。
次はヘッド周りの作業です。
カーボンを掃除し、バルブの擦り合わせをします。
24バルブあるので、なかなか時間がかかります。ひたすら丁寧に無心に進めます・・・・・。
エンジンの下準備を終えたら、キャブレターもオーバーホールしておきます。
CBXはキャブレターの脱着の際、エンジンを前傾させる必要があるため、エンジン組付けと同時に取付できるように準備しエンジン組付をしていきます。
シリンダー、シリンダーヘッドを搭載。
写真だと一瞬ですね。
カム周りも組付し、タペットクリアランス調整をします。
ヘッドカバーを取付し、キャブレターも取付したら、エンジンを始動しひと段落です。
追加カスタムで、点火はウオタニSP2へ交換してあります
お次は、足周りの整備へ移ります。
フロント周りを分解、チェック。
ステムベアリングは良好なので、洗浄、グリスアップで組付けます。
その他、フォークオーバーホール、キャリパー、マスターもオーバーホールしタイヤ交換してフロント周りは完了です。
リア周りはスイングアームブッシュのチェック、グリスアップ。
キャリパー、マスターのオーバーホール、タイヤ交換をします。
リアショックは、YSSをメッキスプリング仕様で取付
ノーマルに近い雰囲気になり、いい感じです。
整備が完了し、いよいよ検査ラインへ持込です。(検査時は、マフラー、リアショックはノーマルで受けました。)
各部問題ないことを確認して持っていくのですが、緊張の瞬間です。
無事、検査を通過、登録も完了したら試乗、調整しながら不具合等を確認していきます。
問題がないことを確認し、完成、納車です
このCBXが完成の際に、モトメカニック様の取材があり、記事にしていただきました
車両へ取付している、弊社オリジナルパーツも載っているのでぜひご覧ください。
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