CB750four K0 エンジンオーバーホール !! Part 3 | moto-JOY Blog

腰下の組み終わったO様のK0。

引き続き完成に向けて作業は進んでいきます。

 

クラッチプレート、ベアリングなどはもちろん新品交換です。

 

 

段付き摩耗など修正して組立していきます。

ちょっとした気遣いでよく切れるクラッチになります。

 

 

スタータークラッチもオーバーホールです。

ローラー、スプリングなど交換。今回ギヤ側は状態良いので再使用です。

 

 

セルモーターもオーバーホールします。カーボンのカスがたっぷり溜っています。

洗浄後、ブラシを交換して各部グリスアップして組立です。

 

 

 

 

これにて腰下の組立はほぼ完了といったところです。

引き続き腰上の準備です。

シリンダーは0.25mmO/Sピストンを使用してボーリングしました。

 

 

錆の跡も綺麗になくなりオイルあがりの心配は無くなります。

 

 

シリンダーヘッドはフィン欠けを溶接肉盛りして修正。

 

カムカバーのみ今回はポリッシュ仕上げです。

 

その後、バルブガイド打ち替え、バルブシートカット、すり合わせです。

バルブガイドはINもEXもシールが取付けできる後期の物を使用しました。

 

バルブも新品を奢りましたので長く楽しめるエンジンになります。

組立が楽しみです。

 

バルブスプリングの自由長を計測してへたりを確認。

へたりはありませんので再使用します。

 

 

ここまでくれば後は組立をするのみです。

ピストン取付け、シリンダー組み付け。

カムチェーンテンショナー周りは全て新品を使用です。

 

 

ヘッドを載せて規定トルクで締め付けます。

あちこちにオイル漏れ対策の小技を効かせて組立しています。

 

 

カムシャフト、ロッカー周りを組付けて、バルブタイミング合わせます。

バルブクリアランスを少し大きめに調整してカムカバーを取付け。

 

 

これにてエンジンの完成です。

車体に積み込んで始動するのが待ち遠しいです。

 

車体はお客様がレストアされていますのでその完成を待ちます。

4月に入ってから、車体が完成?して持ち込まれましたので早速エンジン積込です!!

 

用意しておいたオーバーホール済みのキャブとHM300を取付けして

無事にエンジン始動完了!!非常に静かで滑らかなエンジンになりました!!

その後、車検登録もご依頼いただきましたのでいろいろと作業を重ねて

ようやく乗れる状態になりました!!

 

 

車検、ナンバー登録も終わり試乗、調整を重ねて完成です。

昭和の名車が平成の終わりに復活して、令和の世の中を走る事になります。

しっかり慣らし運転をしていただき良いエンジンに育てて下さい!!

 

今年はCB750four生誕50周年ですので、車両、修理の問い合わせをたくさんいただいております。

今回のK0の様に「今」なら部品の供給は問題ありませんので

フルオーバーホールを行う事が可能です。

部品の供給に関してはメーカー様の判断ですので全く予想がつきません。

いつまでもあると思うな親と純正部品・・・。

不安を抱えて乗るよりも、しっかり整備して楽しく乗ってもらえると嬉しいです。

CB750fourはしっかり整備すれば普通にツーリングできるバイクです。

お困りの方は一度ご相談ください。よろしくお願いいたします。