腰下の組み終わったO様のK0。
引き続き完成に向けて作業は進んでいきます。
クラッチプレート、ベアリングなどはもちろん新品交換です。
段付き摩耗など修正して組立していきます。
ちょっとした気遣いでよく切れるクラッチになります。
スタータークラッチもオーバーホールです。
ローラー、スプリングなど交換。今回ギヤ側は状態良いので再使用です。
セルモーターもオーバーホールします。カーボンのカスがたっぷり溜っています。
洗浄後、ブラシを交換して各部グリスアップして組立です。
これにて腰下の組立はほぼ完了といったところです。
引き続き腰上の準備です。
シリンダーは0.25mmO/Sピストンを使用してボーリングしました。
錆の跡も綺麗になくなりオイルあがりの心配は無くなります。
シリンダーヘッドはフィン欠けを溶接肉盛りして修正。
カムカバーのみ今回はポリッシュ仕上げです。
その後、バルブガイド打ち替え、バルブシートカット、すり合わせです。
バルブガイドはINもEXもシールが取付けできる後期の物を使用しました。
バルブも新品を奢りましたので長く楽しめるエンジンになります。
組立が楽しみです。
バルブスプリングの自由長を計測してへたりを確認。
へたりはありませんので再使用します。
ここまでくれば後は組立をするのみです。
ピストン取付け、シリンダー組み付け。
カムチェーンテンショナー周りは全て新品を使用です。
ヘッドを載せて規定トルクで締め付けます。
あちこちにオイル漏れ対策の小技を効かせて組立しています。
カムシャフト、ロッカー周りを組付けて、バルブタイミング合わせます。
バルブクリアランスを少し大きめに調整してカムカバーを取付け。
これにてエンジンの完成です。
車体に積み込んで始動するのが待ち遠しいです。
車体はお客様がレストアされていますのでその完成を待ちます。
4月に入ってから、車体が完成?して持ち込まれましたので早速エンジン積込です!!
用意しておいたオーバーホール済みのキャブとHM300を取付けして
無事にエンジン始動完了!!非常に静かで滑らかなエンジンになりました!!
その後、車検登録もご依頼いただきましたのでいろいろと作業を重ねて
ようやく乗れる状態になりました!!
車検、ナンバー登録も終わり試乗、調整を重ねて完成です。
昭和の名車が平成の終わりに復活して、令和の世の中を走る事になります。
しっかり慣らし運転をしていただき良いエンジンに育てて下さい!!
今年はCB750four生誕50周年ですので、車両、修理の問い合わせをたくさんいただいております。
今回のK0の様に「今」なら部品の供給は問題ありませんので
フルオーバーホールを行う事が可能です。
部品の供給に関してはメーカー様の判断ですので全く予想がつきません。
いつまでもあると思うな親と純正部品・・・。
不安を抱えて乗るよりも、しっかり整備して楽しく乗ってもらえると嬉しいです。
CB750fourはしっかり整備すれば普通にツーリングできるバイクです。
お困りの方は一度ご相談ください。よろしくお願いいたします。