CB750four K0 エンジンオーバーホール !! | moto-JOY Blog

長野県のO様から CB750four K0 金型 のエンジンオーバーホールのご依頼です。

いよいよ今年はCB750four も「50周年」の年ですね!!

50周年を機にフルオーバーホールです!!

 

車体はご自身でオーバーホールを行っているそうで

先行してエンジンのみ入庫しました!!

 

エンジン完成後に車体を入庫していただき最終調整をする予定です。

早速分解していきます!!

 

 

まずはカムカバーを取り外します。

カムカバーの裏に製造年月日のスタンプを発見!

「昭和44年9月1日」ですね~!

 

 

 

 

カムシャフト、ロッカーアームを取り外しました。

ロッカーアームスリッパー面、カムシャフトジャーナル、カム山共に

酷い摩耗は無く一安心です。

 

 

シリンダーヘッドを外しました。

3番の燃焼室カーボンが他に比べて多いですね~

 

 

続いてシリンダーを取り外します。

ヘッドガスケットからのオイル漏れが酷かったようでかなり汚れています。

 

 

ピストン取り外しました。

酷い傷は無いようです。

やはり3番のピストンだけオイリーですね。

 

カムチェーンテンショナー周りの部品です。

ガイドローラーが本来の大きさよりもかなり小さくなっています・・・。

硬化したガイドローラーラバーが砕けて摩耗したようです。

 

 

オイルパンの中に砕けたローラーの破片がたくさんありました・・・。

幸い金属の破片などは無かったのでホッと一息です。

 

 

シリンダー内壁には錆びた跡がありました・・・。

指で触って判るぐらいですのでオイル上がりも起きていたと思います。

 

 

バルブを外してガイドの摩耗を点検です。

バルブステムシールはカチカチに硬化しておりました・・・。

バルブ、ガイド共に使えないレベルでは無いですが、今回は全て交換します。

 

ひとまず腰上分解が終わり、腰上の作業メニューが見えてきました。

バルブ、バルブガイド交換、バルブシートカット、摺合せ

オーバーサイズピストンにてボーリング

カムチェーンテンショナー周りは全交換

といったところですね。

 

 

今回はここまでにして、次回は腰下の分解点検をご紹介しようと思います!!

 

CB750fourは現在でもHONDAから多くのエンジン部品が供給されます。

無い物は社外品も利用して作業を進めます。

今なら純正部品を使用してしっかりしたオーバーホールを行う事が出来ます。

50周年を迎えるCB750four!!

これを機会にエンジンをリフレッシュするのも良いと思います。

オーバーホールについて気になる事がありましたらご質問ください。

よろしくお願いいたします。