Moriwaki Zero FⅢ レーサー レストア作業!! | moto-JOY Blog

T様のMoriwaki  Zero !!

フレームの分解が完了し、各部を洗浄、点検など進めております。

 

なるべく当時の雰囲気を壊さぬように掃除したり磨いたりしています。

MORIWAKI アルミスイングアームも綺麗になりました!!

 

まずはフロントフォークをオーバーホールです。

市販レーサー SUZUKI RGB500のフォークと聞いています。

いろいろな工夫、チューンと思わしき箇所が見られます。

各部摩耗が殆どなく状態は非常に良いです。

 

フォークアウターに鋳込まれた「RG500」の刻印がたまりません。

インナーチューブ37mmですので83年?ぐらいのRGBでしょうか?

スズキの純正部品でオイルシール、Oリングなどは手配できました。

 

 

続いてキャブレターのチェック。

MIKUNIですので、てっきり「TMキャブレター」と思い込んでいましたら

このキャブは「VM27」という事です。

「ヨシムラ」ステッカーが誇らしげです!!

 

調べてみたところ、当時のヨシムラにラインナップがありました。

YOSHIMURA-MIKUNI SUPER RESPONSE CARBURETOR

VM 27 FLAT VALVE !! 

名前を聞いただけでも取り付けてみたくなりますね!!

YAMAHA XJ400ZS 用もラインナップにあります。

もちろんHONDA CBX400F用もありますね。

 

VMからTMに移行する際の短い期間に生産されたキャブレターのようです。

私自身もこのキャブの存在は知りませんでした。

VMという名称ですがフラットバルブです。

美しく磨かれた内部を見ても非常にやる気を感じます。

 

フロートチャンバーを外したところ、幸い内部は綺麗な状態でした。

ジェット類は他のキャブとも共通性があるようです。

洗浄してOリング、パッキンを交換して組立してみます。

 

 

当時のレーシングパーツを手に取ると何とも言えない思いになります。

当時田舎の中学生の私にとっては、バイクやレースは憧れの夢の世界でしたので。

この車両もたくさんの方の手を経て、縁あって当店に入庫してきてくれました。

出来る限りの技術、作業で復活させてまたサーキット走らせたいと思います。

引き続き各部のオーバーホール作業は続いていきますので

またご紹介いたします!!