CB750four K2にお乗りのM様！！
当店でご購入後、もう2度目の車検となります！！
走行距離も伸びましたので「とことん車検」のご依頼です。
いつものように足回りを分解点検していきます。
まずはリヤ回りから
納車整備でスイングアームブッシュ、ホイールベアリングなど交換しておりますので
まだまだ問題ない状態です。
定期的に分解して新しいグリスで組み立てる事で部品は長持ちします。
ガタが出てからでは遅いのです。
フロント周りも分解点検。
ｽﾃﾑﾍﾞｱﾘﾝｸﾞ、ホイールﾍﾞｱﾘﾝｸﾞも納車時交換してありますので洗浄してグリスアップ。
ステムベアリングも定期的にグリスアップと調整で長持ちします。
ガタが出ている状態で走行を重ねればﾍﾞｱﾘﾝｸﾞのレースは打痕だらけになります。
消耗品の残量確認。今回はお客様と相談の後、このままで再使用です。
ブレーキフルードは定期交換が必須です。
古いブレーキフルードのままですと危険です。
ハードブレーキングを重ねるとフルード内の水分が気化し
エアーを噛んだ状態になりブレーキが効かなくなります・・・。
なってからでは危険ですので、定期交換なのです。
プラグを点検しようとキャップを外したらコードから簡単に抜けてしまいました。
プラグコードの劣化が激しくキャップを保持できないようです。
お客様に相談して、今回はイグニッションコイルASSｙで交換しました。
今回、M様からのご依頼の作業はスタータークラッチの滑りの修理。
CB750だけでなく絶版車にはしばしば起こる故障です。
早速スタータークラッチ分解です。
ローラー、スプリング交換はもちろんですが、
滑りの原因を治さなければ完治しません。
多くの場合スターターギヤのローラー当たり面の段付き打痕です。
写真では解りづらいですが左が段付きのある状態。
右が旋盤で研磨した後の状態。
打痕が浅く軽度な段付きならばこのように研磨して修正して治せます。
打痕が深くガタガタな物は交換をお勧めしております。
クランクケースの通称「へそ」から少しオイルが滲んでいるようなのでＯリングを交換。
写真にありませんが、エンジンはタペット、カムチェーン、点火時期調整など
一連の点検、調整を行い試乗、調整して完成です！！
当店オリジナルのTMR32ｷｬﾌﾞのおかげで
始動性良好でスロットルも軽く長距離ツーリングでも手首が疲れないそうです。
次回はASｳｵﾀﾆSP2を取付けですかね？？
これで安心してまた2年間楽しめますね！！
しっかり点検、調整、整備する事で安心して出かける事が出来ますし
各部の摩耗を抑える事も出来るように感じます。
不安な方は是非一度「とことん車検」「とことん整備」で車両をリフレッシュして
みてはいかがでしょうか？
皆様からのご依頼、お問い合わせお待ちしております。