前回、腰下分解までご報告しました商品車両 CBX1000!!
引き続き作業は進行しております。
まずはクランクシャフトの測定。
長いクランクシャフトですので曲りがないか測定します。
今回は振れで0.02mm曲りで0.01mm上物です!
もし曲りが大きい場合は修正して使用します。
クランク、コンロッドのオイルクリアランス測定。
標準のメタルで約0.04mm磨耗が少ない状態です。
ミッションのベアリングとプライマリーシャフトのベアリングを交換。
ミッションのドック、シフトフォークの点検も同時に行ないます。
こちらも良い状態でホッとしました。
純正販売中止のプライマリーチェーン、カムチェーンも交換します。
徐々にですがリプロパーツも増えてきて助かります。
測定終了後、エンジンの耐熱ペイントです。
綺麗に仕上がった姿だけみると簡単に見えますが
脱脂洗浄、厳重なマスキング、サンドブラスト、徹底洗浄、
マスキング、ペイント、焼き付け、洗浄という気の遠くなる工程を経て
この様な綺麗な姿に生まれ変わります。
ペイントが終ったアッパークランクケースに
準備しておいたクランクシャフト、ミッションなどを組み付けしていきます。
無論、オイルシール、Oリングは全て新品です。
ロアケースを合わせて規定トルクで締め付け。
ミッションの入り具合など確認してひと段落です。
エンジンハンガーに載せてクラッチなどを取り付けしていきます。
ペイントの終ったヘッドに洗浄、すり合わせをしたバルブを組み付け。
いつ見てみも大きなシリンダーヘッドですね。
シリンダーもペイント完了。
0.25O/Sボーリングして間もないようですので
今回はピストンリングを交換して組み立てです。
日本国内では入手できないオーバーサイズピストンリング。
やっと入荷してきました。
これでようやく腰上の組み立てを開始できます。
部品の入荷が遅れたため当初の予定より作業が遅れています。
とはいえ部品も揃いましたのでエンジン完成に向けて頑張ります!
まずは’79年式が先に完成となる予定です。
ご覧の通りの作業内容ですので良い車両に仕上がりますね!
CBXをお探しだった方はこのチャンスをお見逃しないようお願いします!!
それではまた作業を進めましたらご報告いたします!!
お楽しみに!!