最近朝布団からなかなか出られないアイザワです。
雪も各地で降り始めてどんどん冬らしくなってきて鈴鹿でもいつ降り出すかヒヤヒヤしている今日この頃
前回I様のCBX1000のエンジン分解までの作業の紹介をしました
http://ameblo.jp/moto-joy/entry-11728725454.html
エンジンの分解が終わり、今回はエンジンの再塗装なので下処理からやっていきます。
まずはサンドブラストでエンジンにのっている塗料をはがします。
その際に写真の様にしっかりとマスキングをしないと砂がエンジンの中に入ってしまってエンジンブローの原因になるのでどれだけマスキングをしていてもサンドブラストが終わった後には必ずしつこいくらいに洗浄します。
塗装用のマスキングも完了したらしっかり脱脂していざ塗装です!
クランクケースは大きく塗装中に回転させることが困難なので吊るして塗装します。
塗装完了!!
塗料を吹き付けた後にしっかり高温で焼き付けます。
ケースの塗装が終わったのでクランクとコンロッドのメタルの嵌合をしていきます。
メタルの嵌合も問題なく終わって腰下の組み付け開始です
CBX1000はプライマリーシャフトの位置合わせに一クセありますがそこもなんなくいっちゃいます
取り外したプライマリーチェーンとカムチェーンは交換しちゃいます。
ケースを合わせた時点でギヤが入るかどうかの作動確認をして問題なし!!
そして腰上の組み付けにGO!!
前回発見されたピストンのガリ傷があったために0.5mmオーバーサイズのピストンを取り付ける為にシリンダーをボーリングしに外注発送します
加工後はこんな感じです
やっぱり加工してもらうといいですねー
クリアランスも指定通りなのでピストンに潤滑用のオイルを塗ってエンジンに組み付けていきます。
新品なので問題なく付き、シリンダーもスムーズに装着!!
慣れていても気を抜かずにいきます。
事前に組み付けていたヘッドもサックと組み付けます。
いつもこの24バルブには精神がすり減る思いで格闘してます
ヘッドナットも規定トルクで締め付け、カムシャフトも組み付けます
6気筒もあるとシャフトも2分割されてます。
タイミングもばっちりと合わせてタペットシムの調整開始です。
今回もバルブの擦り合わせをやてますのでそのままのシムではもちろんいけないんです
クラッチ側はよくゴトゴト音がするCBXが多いんですが、それの対策としてキャブのセッティングをよくするのですが、そうならない様にクラッチハウジングのダンパーも交換します。
スプロケット側の丸?みたいなのがダンパーです
これがへたってきてゴトゴト音になるわけです。
今回はこれを交換します。
エンジンのオーバーホールの作業はこれで完了です。
次回は車体編をお送りします。