何年か前

ドラマを撮るため
大阪にいました

なんか

二、三日前から
心臓のへんが痛くて

これは筋肉痛か
もしかしたら神経痛かな

と思ってました


ふと見ると

脇の下あたりに
変なポツポツができてて

そこを触るとかなり痛い

すぐに
そばの
薬局へ行き

練り薬を買ってきた

しかし

それにしても変だと思い

いろいろ検索して調べると

これは間違いなく
帯状疱疹だと気づいた

その夜は
撮休だったので
 
あわてて救急病院に行った

やはり
帯状疱疹だと診断された

ウィルスの
薬を飲んだが

すでに

脇から左の背中まで
ブツプツは広がっていた

次の日

妻に蹴られて
最後は死ぬという

恐ろしいシーンを
撮らなければならなかった

案の定

ちょうど
帯状疱疹の場所を蹴られ

文字通り

死ぬ思いをした


おかげで

真に迫る 

素晴らしいシーンが
撮れたのは

いうまでもない