「世界は欲しい物であふれている」とか「子どもの出費が88000円」なんていうブログを読むと、欲しい物や買うべきものがたくさんあるって、いいなあーと思ってしまう。

欲しい物がたくさんあるって、人生の主役の時期だものね。

 

71歳、物を少なくして暮らしたいなんて思うと、食品と日用品ぐらいしか買うものがない。

洋服も、新しい物を買うには、何かを処分しなければいけない。

出掛ける回数も、仕事をしていた時に比べると少ないし、周りから浮くのは避けたいので、普段着レベルの物の方が居心地がいい。

 

自分ではだいぶ処分したつもりだが、まだ処分したりないとは思っている。

夏の普段着は、木綿のワンピースが楽だ。

ところが、木綿製品っていやになるほど長持ちだ。おまけに、古くなってくると、肌触りが良くて、お気にいりの一枚になってしまう。

 

こんなことではいけないと、新しい木綿のワンピースを買ったが、今着ている古いワンピースが捨てられるか、それが問題だ。外出用に去年買ったワンピースには、まだタグがついている。

 

アクセサリーもバッグも、もういらない。

 

働いている時、仕事をしていて良かったなあと思うのは、本を買うときに、値段を気にせずに欲しいと思う本を買えることだった、ところが、今は、本を増やしたくないという理由で、もっぱら図書館の本を読んでいる。読みたい本をリクエストすると、図書館で買ってくれたり、近隣の図書館から借りてくれるのはありがたい。

 

化粧品も、プチプラを使うようになった。あきらかに違いを感じられるなら、高いものでもいいと思っているが、値段程の差を感じられないので、安いものでもいいと思ってしまう。

要は贅沢に慣れていないということか。

 

外食も、「おいしいものは、脂肪と糖でできている。」なんて言葉が浮かぶと、二の足を踏む。

わが家の野菜定食の方が健康的だと思うのだ。友人とのランチは、おしゃべりが主なので、居心地の良さを重視してお店を決める。

 

周りに釣られて、自家用車も普通車から軽自動車にした。もっとも、遠くへは運転しないし、運転が上手ではないので、私にはこれで良かったと思っている。

 

普通の生活は、二人の年金の範囲で暮らしていて、税金や臨時の出費は夫が負担している。

退職してからずっと無職なのに、退職時より、自分の預金が増えている。

 

さあ、頑張って使わないと、寿命のほうが先に終わってしまう。