鳴き方修行中のウグイスも、最近はだいぶ上達して、ウグイスらしい鳴き方になってきた。

 

午前中は、色々な野鳥の声が聞こえる。

数年前から、この時期に聞きなれない野鳥の鳴き声が聞こえるが、どんな鳥なのかわからない。よく通る声なのだが、姿は見えない。林が住宅地として開発され、住処を失った野鳥が移住してきたような気がする。

もっとも、見えても、電線の上や屋根の上では、判別ができない。なにしろ、すずめ、つばめ、カラス、シジュウカラ、キセキレイ、ヒヨドリ、オナガドリくらいしか知らないのだから。

 

昔は、餌台を作って餌を置いたこともあったが、ヒヨドリが図々しく餌を催促するのに嫌気がさして、止めた。それに、ヒヨドリは声が可愛くない。お礼の代わりに、ふんもするしね。

シジュウカラは姿も可愛いし、鳴き声も好きなので、巣箱を用意している。

トイレの窓から、巣箱に出たり入ったりするのを観察するのが楽しい。

 

夫は、小鳥はみんな「シジュウカラ」と名付け、しっぽの茶色のシジュウカラだとか、羽が青いシジュウカラだとか、かなりいいかげんな呼び方をしている。

でも、それが間違っていることはわかっても、正解がわからないので、訂正ができない。残念だ。

 

伊豆の家で仲良しになった野生のP子ちゃんは、イソヒヨドリという小鳥だ。

出会って、3年間ほどは、おなかがすくと、ベランダにきて黙って待っていた。

人が近づいても逃げないで、手のひらからパンくずを食べるし、「おいで」と声をかけると、家の中にも入ったこともある。

年に数回しか行かないのに、覚えていてくれるのが嬉しくて、行く時には必ずP子ちゃん用のパンを買っていった。

 

今年の3月に行った時には、P子ちゃんはいたが、すっかりよそよそしくなり、置いたパンくずは食べるが、すっかり人間を警戒する野生の鳥になっていた。

残念な気持ちはあるが、それが自然な姿なのだろう。

それでも、次回行った時にもP子ちゃんに会いたいと思っている。