故郷の友人と話していた時に、その言葉はでてきた。

 

元気だった近所の女性(75以上80歳以下)が突然亡くなったという話題だった。

「うちはそんなに親しかった訳ではないけど、旦那さんがよくお店にきてくれていたから、のぞきに行ったんだよ。そしたら、話しているうちに、旦那さん、泣き出してしまってね・・・・・・」

 

のぞきに行くという言葉は、初めて聞いた。

同じ町内でも、地区によって違う言い方をするのだと思った。

 

実家でも、嫁ぎ先でも「顔出しに行く」と言っていた。

亡くなった人の枕元へ、とりあえずお線香をあげて、家族にお悔やみを申し上げる行為だ。

だから、失礼な行動ではなく、むしろ丁寧な行動なのだ。

 

亡くなった人の顔を覗き込むという意味からきたことばかもしれない。

顔にかけられた布をはがして、お顔を拝見し、最後のお別れをするのだ。

 

でも、全く知らない人が聞いたら、誤解しそうな言葉だ。