平均寿命の発表がある時、これはその年に生まれた人が何歳まで生きるかを計算した数字です、という注意書きが添えられる。

でも、女性の平均寿命が 86歳と言われると、なんとなく、自分も86歳まで生きるように思ってしまう。そこで、自分が生まれた年に発表された平均寿命を調べてみた。

すると、1953年の平均寿命は女性は63歳だった。

ということは、私は平均寿命より7年も余計に生きているらしい。

ちなみに、昭和40年生まれは 女性 72、92歳   昭和50年生まれは76、89歳

昭和60年生まれは  80、48歳 という数字が出ている。

 

一方、平均余命という数字もある。こちらの方は予測年齢ともいわれるもので、現在その年齢の人があと何年生きるか予測(統計を参考にして)する数字だ。

それによると2020年に67歳だった私の平均余命は22年くらいになっている。つまり、67歳まで生き延びたものは89歳まで生きるだろうと予測できるようだ。

年金の受給年齢を決めるのに、少しは参考になるかもしれないが、

統計は個人にはあてはまらない。ことをお忘れなく。

 

 

平均余命を足した結果が89歳ということは、89歳まで生きる覚悟をしろということか。

健康だったら、年金の範囲内で10年暮らしてきたのだから、この先もお金の心配はないだろう。しかし、一人で暮らせなくて、施設に入るとなるとそうも言っていられない。

85歳を過ぎると二人に一人は認知症になるというし・・・

でも、周りには元気に一人暮らしをしている先輩もたくさんいて、心強い。私にとって、いいお手本になっていてくれている。

 

ただ、長生きをすればするほど、認知症のリスクは高まる。

認知症になりたくなかったら、長生きをしなければいいということになる。

適度な運動をして、ぐっすり眠って、バランスのとれた栄養をとっていると、長生きをしてしまいそうだ。85歳くらいでこの世にお別れするには、いつごろから用意をすればいいのだろう。でも、急に、健康に悪いことだけをするというのも難しそうだ。いや、身体のために悪いことを実行してもその成果(?)が出るまでには時間がかかる。困った。

 

久坂部羊さんの「寿命が尽きる2年前」を読みながら、そんなことを考えた。

年齢に関する数字は、その本の中の資料を参考にさせていただきました。