市のPTA協議会の計らいで、

 

「脳科学の視点から、子育てに活かせるポイント」

というレクチャーが

Vimeoのプライベートチャンネルで

視聴できるようになったので、

視聴してみました。

 

講師の方は

私塾講師などを経たのちに、

林成之さんに師事して

プログラムを構築して

レクチャーなどをしておられるようでした。

 

ぶっちゃけ、

興味深く拝見しましたが、

とても表面的で、

実例に乏しく、

いかにも「レクチャー」という感じで、

 

皮肉にもレクチャー内にあった

脳の中の「聞き流す」部屋に入ってしまいました。

 

 

もう少し、

先生が現場で体験されたこと、

実体験に基づく効果について

などの事例紹介があれば、

その先の部屋に進んだかもしれません。

 

 

特に私には

「子供はいくつになってもジコチュウ」

というスライドを見たあたりから、

「それは『親も今でもジコチュウ』という自覚を親が持って、

思春期はそのジコチュウのエゴのバトルだ

と理解するべきなのではないかと感じました。

 

 

私自身、

子供たちが中学に進学してからは、

小学校よりもシビアな成績に悩みましたし、

私自身は高校入試以降は首席を通してきたので、

「できない理由がわからないわ」

としか言いようがなく、

子供たちとの接し方に苦労しました。

 

でも、

「子供の成績は私の親としての成績ではない」と、

二つを切り離すことができたあたりから

とても楽になりました

 

 

また、

子供たちが社会に出る頃には

今は無い職業が

8割ぐらいになっているかもしれないので、

 

今更AIと張り合うような、

反復して覚えて、

記憶したものを吐き出す勉強こそが

時間の無駄だと思えるようになりました。

 

なので、先生がおっしゃる、

「基礎トレーニングを繰り返すことから

自信をつけて、

成功体験を積む」というやり方は

 

稚拙で、

この先AIを前に

脆くも崩れる自尊心を作る

危険な提言のように感じました。

 

 

コンピューターは、

スーパーコンピューターであっても、

リニアで

論理的な処理をするもの。

 

今でも、

スマホにさえ、

私たちは暗記ものでは

勝てません。

 

でも、人間は、

全く無関係な事象を結びつけて

新しいものを発明したり、

論理値とは逆の結果を出せる

すごい有機体。

 

これから必要なのは、

基礎をまずやりましょうと、

最初からルーチンを決められ、

枠を与えられるやり方ではなく、

 

ゴールを決めて、

それを実現するための

最短手段を工夫し、

 

その結果、

基礎の反復をすることが

合理的であれば

やる、

というアプローチだと思います。

 

 

中国では、

80年代のアメリカのシリコンバレーに視察団を派遣し、

どうして中国は

アメリカにインターネット関連技術で勝てないのか

を調査したそうです。

 

その結果は、

アップルでも、

マイクロソフトでも、

インテルでも、

 

最先端の技術を開発している技術者たちは

口を揃えて

「子供の頃SF小説が大好きだった」

と言っていたことが、

中国の敗因だとわかったそうです。

 

 

ここでは本当に、

負けを潔く認めて、

巻き返しを図ろうと

判断した

当時の中国首脳部が

すごいと思います。

 

 

「NOと言える日本になろう!」とか

ちょっともやっと、

抽象的な

精神論を語るような日本との違いが

 

現在の

世界経済大国ランキング2位と

3位の差だと思います。

 

 

ちなみにですが、

私は

バイデンが買ったので、

政治的には米国民にとっては

大きな勝利だけど

(カマラ・ハリスを選んだ

先見の明がすごい!)

 

景気の回復は遅れるのと

中国に経済大国1位の座を

明け渡す日が近づくと、

予測しています。

 

 

一方の中国は

文化大革命の折に

SF小説などは焚書して、

禁止したそうです。

 

でも、その後は

SFや空想小説を大いに奨励し、

その結果、

今では

アリババが、テンセントが

世界を席巻するほどになっている、

ということです。

 

 

ささやかながら我が家では、

子供達の空想癖や誇大妄想を促すために、

 

教科書には載っていないような回答を

思いついたら

褒めたり、

感動したり、

反論して論破したり、

さらに展開して奇想天外にしたりして

子供と真剣に対峙して、

クリエイティブな発想をこそ、

鍛えるように努力をしています。

 

 

子供たちには

「ママに関わると

勉強が変な方向に行って、

時間が無駄になる!」

と、テスト前は

煙たがられますが、

 

これの意外な副作用は

子供達が

自力で学習しようとすることです。

 

「ママに訊くと

ろくなことにならない」から

だそうです。(笑)

 

 

この観点からは、

日本の入試は

特に理数系の入試でこそ

「小論文」をやめて、

「短編SF小説」などを

課題にした方が

いいと思うほどです。

 

「車ではなく、

車に乗る人を

研究するんだ」と

言った本田宗一郎が夢見たのは

空飛ぶ車や

自走する車。

 

そして、

それらはどっちも

現実になった。

 

空想力、

奇想天外なイメージ力があったから、

 

盛田昭夫は

ウォークマンの発明を

技術者に要求できた。

 

 

実は、

今一緒に仕事をしている

360度まわる商品画像を撮影するサービス、

日本で唯一、

出張撮影もできるほどコンパクトな

撮影機材のORB360も、

 

技術者たちは

The Matrixの大ファン!

 

あの映画の時の

特撮は

アカデミー賞を取っただけではなく、

映画撮影技術を

マトリックス前と

マトリックス後に

分けられるほどの

インパクトをもたらした。

 

本当に、

SFに空想、

大事です!

 

 

さらに、

わがやでは

子供達の自尊心、

自己肯定感の成長を

促すために、

 

幼少期から

私は毎晩、

「ママの宝物は誰ですか?」

と、

眠る前の子供たちに問い、

 

自分たちの名前を答えさせ、

「本当に大好き!

生まれてきてくれてありがとう」

と、

叱った後でも

ぎゅーをして

言い続けてきました。

 

そのおかげか、

娘などは

「私、今、反抗期だよね」

と、頭で理解しながら

心でモヤモヤして

やさぐれては

甘えます。

 

私は

先生がレクチャー中に

言及されていた、

自己肯定感を高めることこそが、

日本の国力の増強にもつながる、

重要な要素だと強く感じます。

 

日本の学生は

先進国の中では

群を抜いて自己肯定感が低いです。

 

そして、

その自己肯定感が低い子供たちは

「英語ができないから」

「中国人には敵わないから」

と、外国人に遠慮し、

卑屈になる大人を見て、

自己肯定感が低いままの

大人になります。

 

国連の現場にいた時、

日本人は

「金を出して口を出さない便利な国」

とまで言われているのを

目の当たりにしましたが、

日本を代表するような

官僚や政治家でさえ、

それを甘んじて受け入れていたような

感じでした。

 

「そんな大それたこと、

うちは関係ないわ」

などと考えず、

 

ぜひ、

各家庭から

自己肯定感を高めて、

世界に胸を張って挑める

世界に通用する日本人を育てるだけではなく、

 

日本を守る同じ日本人として

一緒に育ちたいです。