楽天さんの

「送料無料」vs 「送料込み」が

公取委の取り調べや

楽天ユニオンの発言などで

メディアを賑わせていますが、

 

そもそも、

「価格競争」

「価格軸」でしか

競争できないという見方が

全面に打ち出されている議論に

多角的な視点で

商売や

消費者の意思決定要因を

見ていないのではないか

という疑問が、

 

海外の消費者のマインドシフトについて

学んでいると

感じます。

 

消費という行動について

価格だけが

トリガーではない、

 

というのが

2020年の米国最大の

小売のイベントでの

論調だったからです。

 

 

 

マイクロソフトCEOのサティア・ナデラさんのキーノートでは「どこでもコマース」が謳われ

さらには

サステイナビリティという

大きな意思決定要因がある、

ということを

繰り返し

参加者に訴えていたからです。

 

「サステイナブルだからって、

高いものを買ってくれるのか?」

「値引きしなくてもいいのか?」

という疑問に対しては

 

YES!!!と

声を大にして訴えている

ブランドや

消費者や

運動家がいます。

 

アマゾンの一人勝ちと言われる

米国市場では

「骨のあるブランド」にとっては

 

ブランド価値をちゃんと伝え、

「安ければ何でもいい」

ではなく、

「安い理由」も

「高い理由」も

全部ひっくるめて

 

新品を買うのか、

サブスクリプションで借りるのか、

新古品・中古品を買うのか、

などを判断し、

 

使ったとは

簡単にゴミにするのではなく、

 

リメイク・リフォームするのか、

リサイクルするのか、

リユースしてもらうのか、

 

自分の消費行動に

「どうやって『けり』をつけるのか」

考えるのが

より洗練された消費者であるということであり、

 

そんな消費者を相手にできるのは

責任のある、

洗練されたブランドだよ〜

 

というメッセージが

出てきています。

 

 

一方日本では、

さあ、

各社、

シーズン終わりの

最終セールも

終わり、

 

春物を売らないといけないタイミングになりました。

 

日本のビジネスは

商品軸で消費者とコミュニケーションする場合が

ほとんどですね。

 

でも、これでは

いつまで経っても

 

価格や

フィーリングで

wantsを喚起するしか

ないかもしれません。

 

 

ブランド価値を伝えるのに

サステイナビリティという軸を提供して、

他社と差別化しよう

という動きは

まだ、なかなかできていないのでは?

 

 

今日は、

アマゾンとまでは行かないまでも、

 

ランジェリーというカテゴリーでは

一人勝ちと言われてきた

ヴィクトリアシークレットに

対抗しているブランドからの

 

サステイナビリティを前面に出した

消費者へのメッセージを

バイリンガルで見ていきます。

 

 

 

 

米国で「ヴィクトリアシークレットキラー」と

言われている、

 

D2Cランジェリーブランド、AdoreMe

 

少しずつ店舗も出しているけど、

ヴィクトリアシークレットとは異なり、

 

あえてプラスサイズのモデルを使ったり、

店頭でも

プラスサイズのマネキンやトルソーを

ふんだんに使って、

 

「どんな体型でもセクシーで

可愛いい!」

というポジティブな

ボディイメージを発信している。

 

そして、

今度は

サステイナビリティについても、

他社に先んじて明確な姿勢を

打ち出した。

 

曰く、

 

Hi,

こんにちは。

We wanted you to be the first to hear about our latest sustainability endeavor. 

私たちのサステイナビリティに関する最新情報を

最初に知っていただきたいと思ってお便りしています。

 

As you probably know, the fashion industry is one of the leading waste producers globally—which is why we've worked tirelessly to make new swimwear that's better for the environment and for you.

ご存知の通り、

ファッション業界は

世界の中でも

最も廃棄物を多く出す産業の一つです。

だから、私たちは

お客様だけではなく、

環境にも優しい新しいスイムウェア(水着)を作るために

努力を惜しまず取り組んできました。

By switching to a digital-printing technique, we save 50 percent more water than we would if we used traditional screen-printing methods—and we only operate with azo-free dyes. 

デジタルプリントの技術を活用することによって

私たちは従来のスクリーンプリントよりも

50%以上も水の使用を節約できるようになりました。

そして、我が社では

(発がん性があると言われる)アゾを含まない染料しか使いません。

 

In other words: Our new swim styles are easier on the planet (and they're easier on the eyes too, since digital printing allows for a sharper, higher level of detail. Win-win).

言い換えると、

私たちの新しいスイムウェアは

地球への負荷が少なく

(そして、見た目も麗しいです。

なぜならデジタルプリントの方が

よりシャープで

繊細なディテールを

プリントできるから。

これはウィンーウィンです。)



Switching to digital printing for our latest swimwear (certified following OEKO-TEX® standard) is just one of the many ways we're working to reduce our environmental impact in 2020 & beyond. 

最新のスイムウェアコレクションでデジタルプリントを活用することは

(OEKO-TEX® 基準に準規しているという証明付き)

アドアミーが2020年以降、

環境へのインパクトを削減する努力の

ほんの一部です。

 

Stay tuned for more updates on our efforts, and shop the new collection in the meantime. 

どうか、私たちのさらなる努力が

結晶を結び、

その報告ができることを楽しみにお待ちになりながら、

新しいコレクションのショッピングを

お楽しみください。

 

As always, thanks for supporting us.

そしていつもご支援いただき

ありがとうございます。

xo
Helen Mears, Head Designer

ヘレン・ミアーズ、

ヘッドデザイナー

 

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